週刊少年マガジン(2026/3/4発売)掲載の漫画 盤上のオリオン最新話の感想、考察をお届け。
以下、ネタバレを含みますので、ご注意ください。
盤上のオリオン 第90話 最新話 あらすじ(ネタバレ注意!)
前回までのあらすじ
二宮との対局を終え、真っ白に燃え尽きた生方橙和。
「今辞めるのもありだなぁ」と満足してしまった彼女を、二宮が感想戦に誘う。
そして、久慈彼方(ムーンライト)が電話で登場。
電脳棋界四天王の一人が、生方の物語に関わり始める。
無敗の佳澄碧
佳澄碧が対局に勝利する。
そこに夕飛からのメッセージ。
「今ブルーアルパカと指してるぞ!!対面で」
電話が繋ぐ四天王
久慈彼方からの電話。
ブルーアルパカが奨励会員?
まさか三段リーグで戦ってるの?
生方は「ムムムムーンライト!!」と震える。
久慈「ええ!?女性!?ブルパカって女性なの!?」
生方「ごごごごめんあさい女性でスミマセン」
ゴールじゃない
このヘンテコなゲームを愛する私とおなじ仲間に出会えた。
私大満足。
あなた達は私のゴールなのに。
木佐貫の不安そうな顔。
君自身の言葉が
久慈が言う。
君を突き動かしたのは君だ。
君自身の言葉が、君の決意が、君の背中を押したんだ。
だから今君はここにいる。
夕飛の次は僕だね。
僕と真剣勝負をしよう。
四天王、続々参戦
佳澄「私は精神的に約束してた。ブルパカとはすでに会っている」
清太郎「何?どういう事?」
状況が飲み込めない清太郎(キノコ)。
夕飛「話についていけてないよ清太郎。流れさえぎらないで」
佳澄「そうだよめんどくさいよ」
卑猥兄弟揃い踏み
木佐貫「清太郎!?お前鞍馬か!?」
生方「鞍馬…清太郎。キキキキノコ。卑猥兄弟そろいぶみ!!」
タケノコとキノコで卑猥兄弟。
清太郎は木佐貫や久慈、碧に「おごってください」と言う。
木佐貫「何で棋士のお前らにおごらなあかんねん!!」
月の乱入
月「オイ!!久慈!!お前もいつかぶっ倒してやるからな!!」
久慈「コワー。ブチ切れてる人がいる」
生方「夕飛をたぶらかした女よ」
久慈「あーあのお嬢さんか」
夕飛「たぶらかされてないよ。うっさいぞお前ら!?」
だから私は今ここにいる
生方が思う。
すご…四天王がいる…。
目の前にネットで知り合った私の先生、私の友達。
カッコいい。
四天王はリアルで確かに存在している。
この人たちと対局したくて、繋がりたくて。
だから。
だから私は今ここにいる。
盤上のオリオン 第90話 X(旧Twitter)での反応
盤上のオリオン最高です
マジでおもろい!— たねかず@ミューレの犬(群) (@ituka_yaseru) March 3, 2026
今週の盤上のオリオン最高や😭メンツ最高すぎる
— 甲斐_せんだい☪🐾 (@kai_dog) March 3, 2026
盤上のオリオン 第90話 感想・考察・まとめ
声の温もり―画面の向こうが、リアルになる瞬間
今回の話、涙が止まりませんでした。
何がそんなに感動的だったのか。
それは、「声」です。
生方が初めて聞く、四天王の「声」。
オンラインで何年も対局してきた相手。
画面越しに知っていた存在。
でも、声は聞いたことがなかった。
それが今、電話を通じて、リアルに聞こえてくる。
「リアルではそんな声なんだ」
「思ったよりハスキーな声」
「思ったより砕けた口調」
この描写が、胸に刺さります。
私たちも経験ありませんか?
SNSで繋がっていた人と、初めて電話で話す瞬間。
オンラインゲームのフレンドと、初めてボイスチャットする瞬間。
文字だけで知っていた人が、「声」を持つ。
その瞬間、相手が急にリアルになる。
実在する人間だと、実感する。
生方が感じたのは、まさにその感覚なんですね。
画面の向こうの存在が、確かにこの世界に生きている。
その実感が、生方を包み込む。
だから、満面の笑顔になれたんです。
久慈彼方の言葉―「君自身の言葉が君の背中を押した」
久慈彼方の言葉が、素晴らしかった。
「君を突き動かしたのは君だ」
「僕らはドアをちょっとノックしただけ」
この言葉、本当に深いです。
生方は、四天王に救われたと思っている。
「あなた達が私を連れ出してくれた」と。
でも久慈は、それを否定する。
いや、君自身が決めたんだよ、と。
私たちは、きっかけを与えただけ。
ドアをノックしただけ。
そのドアを開けたのは、君自身だ。
この視点の転換が、重要なんです。
生方は今まで、受け身だった。
四天王に導かれて、ここまで来た。
だから、「ゴール」だと思ってしまった。
でも違う。
生方自身が選んだんです。
夕飛のチャットに返信したのは、生方。
奨励会の門を叩いたのも、生方。
リアルで戦うと決めたのも、生方。
全て、生方自身の意志。
久慈は、それを気づかせてくれた。
君は誰かに動かされてるんじゃない。
君自身が、君の人生を動かしてるんだよ、と。
この言葉で、生方は変わります。
「ゴール」から「スタート」へ。
受け身から、能動へ。
誰かについていく存在から、自分で歩く存在へ。
久慈彼方という人物の優しさと賢さが、この一言に凝縮されています。
四天王の個性―声でわかるキャラクター
電話越しに登場した四天王。
それぞれの個性が、見事に描かれていました。
久慈彼方(ムーンライト)―冷静で優しい。
生方の心情を理解し、的確な言葉をかける。
でも、木佐貫に「おごってください」と甘える一面も。
佳澄碧(ノベンバー11)―我が強い。
「次にブルパカとやるのは私だ」と横入り宣言。
でも、誰かにおごらせようと考える食いしん坊。
鞍馬清太郎(キノコ)―天然で純粋。
状況が全く理解できず、みんなに怒られる。
でも憎めない性格。
二宮夕飛(タケノコ)―自慢したがり。
「いいだろ」とメッセージを送る無邪気さ。
でも、仕切り役でもある。
この四人の掛け合いが、めちゃくちゃ楽しい。
文字だけのやり取りじゃなく、声のやり取り。
そこには、本当の友情がある。
長年オンラインで一緒に戦ってきた仲間。
リアルでは別々の場所にいても、心は繋がっている。
その絆が、電話越しに伝わってくる。
「卑猥兄弟」というパワーワード
生方「キキキキノコ。卑猥兄弟そろいぶみ!!」
このシーン、爆笑しました。
タケノコとキノコで、卑猥兄弟。
確かに、言われてみればそうですよね(笑)。
オンラインのハンドルネームって、深く考えずにつけることが多い。
でも、並べてみると面白い組み合わせになることがある。
生方の純粋な指摘が、場を和ませる。
こういうユーモアが、この作品の魅力でもあります。
真剣な将棋の話の中に、適度な笑いを入れる。
そのバランスが絶妙なんですよね。
そして、このシーンは同時に、生方の変化も表しています。
人前で話すことすら怖かった。
でも今は、四天王に対して冗談を言える。
笑い合える。
それは、生方が心を開いた証拠です。
その姿が、生方の成長を物語っています。
月の嫉妬―「夕飛をたぶらかした女」
月「オイ!!久慈!!お前もいつかぶっ倒してやるからな!!」
生方「夕飛をたぶらかした女よ」
このやり取り、面白すぎます。
月と久慈のライバル関係。
そして、月が夕飛に特別な感情を持っていることを、生方は見抜いている。
「たぶらかした女」という表現が、絶妙です。
生方から見ると、月は夕飛を独占している存在。
だから、ちょっと嫉妬も混じっている。
でも憎めない。
むしろ、仲間として認めている。
この微妙な距離感が、リアルですよね。
女子同士の複雑な関係性。
ライバルであり、友達であり、ちょっと嫉妬もする。
でも、最終的には仲間。
こういう人間関係の機微を、この作品は丁寧に描いています。
佳澄との「精神的な約束」
佳澄「私は精神的に約束してた。ブルパカとはすでに会っている」
この一言、気になりますよね。
「精神的に約束してた」という表現、面白い。
実際には約束していないけど、心の中では約束したことになっている。
この強引さが、佳澄らしい。
我が強くて、マイペースで、でも憎めない。
そんな佳澄のキャラクターが、よく表れています。
清太郎の悲哀―「なぜ誰もオレに教えてくれないんだろう」
清太郎「なぜ誰もオレに教えてくれないんだろう」
この一言、切ないけど面白い。
状況が全く理解できていない清太郎。
みんなに怒られ、流れをさえぎるなと言われ。
でも、悪気はない。
ただ、情報についていけていないだけ。
こういうキャラクター、グループに一人はいますよね。
天然で、空気が読めなくて、でも憎めない人。
清太郎は、四天王の癒し担当なのかもしれません。
他の三人が天才すぎて、時に冷たく見える中、清太郎だけは温かい。
人間臭い。
そのバランスが、四天王というグループを魅力的にしているんです。
「だから私は今ここにいる」―生方の到達点
生方の最後の独白が、胸に刺さります。
「四天王はリアルで確かに存在している」
「この人たちと対局したくて、繋がりたくて」
「だから私は今ここにいる」
この「だから」が、重要です。
前回までの生方は、「あなた達は私のゴール」と言っていた。
受け身だった。
でも今は違う。
「この人たちと対局したくて」
能動的です。
自分の意志で、ここにいる。
久慈の言葉が、生方の中で消化された。
自分を動かしているのは、自分自身だと気づいた。
だから、「だから私は今ここにいる」と言える。
この変化が、生方の成長です。
そして、満面の笑顔。
「ヒヒヒ」という笑い声。
これ、以前の生方からは想像できない表情です。
引きこもりで、人と話すのも怖かった少女。
それが今、四天王とワイワイ話して、大笑いしている。
この対比が、感動です。
人は変われる。
環境が変われば、笑顔になれる。
そのメッセージが、生方の笑顔から伝わってきます。
まとめ―声が紡ぐ絆
第90話は、「声」の回でした。
画面の向こうの存在が、声を持つ。
その瞬間、全てがリアルになる。
文字だけの関係から、声のある関係へ。
オンラインから、リアルへ。
その橋渡しをしたのが、今回の電話でした。
そして、久慈彼方の言葉が、生方の人生を変えた。
「君自身の言葉が、君の背中を押した」
この言葉で、生方は気づいた。
自分は誰かに動かされているんじゃない。
自分で選んで、ここにいる。
その自覚が、生方を強くする。
次回以降、生方はどう動くのでしょうか。
四天王それぞれと、リアルで対局する日が来るのでしょうか。
そして、生方は本当に棋士を目指すのでしょうか。
期待が膨らみます。
でも、一つだけ確かなことがあります。
生方は、もう独りじゃない。
画面の向こうに、仲間がいる。
リアルにも、仲間がいる。
声が聞こえる。
笑い合える。
だから、大丈夫。
生方の笑顔が、それを証明しています。
次回も、楽しみに待っています。
生方と四天王の物語が、どう広がっていくのか。
その全てを、見届けたい。
心からそう思います。


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