週刊少年チャンピオン(2026/4/16発売 Vol.20)掲載の弱虫ペダル最新話の感想、考察をお届け。
以下、ネタバレありますので、ご注意ください。
弱虫ペダル RIDE.861(第861話) 最新話 あらすじ(ネタバレ注意!)
前回までのあらすじ
杉元と後続のハコガクが先頭集団に合流。
あらすじ
箱学6人の合流直後、扉間・柚子越・銅橋の3名が先行し、山岳賞ラインへと向けて飛び出す。
後続の鳴子・御堂筋らが振り返ると、総北と京都伏見の追走組がほぼ同時に合流。
一気に大所帯となった先頭集団だが、真波がいち早く異変に気づく。
小野田がいない。
杉元もレース展開を読み、小野田の不在の意味を悟る。
サインボードに小野田の名前がない——それはつまり、彼が相当後方にいることを示していた。
杉元の脳裏に浮かぶのは、プルプルと震えて動けなくなっていた今泉の姿。
まさか小野田は、今泉を救出するために下がったのではないか……。
御堂筋はその「空白」を見逃さなかった。
口元をほころばせながら、予定を変更し「フェイズ71」を宣言。
木利屋・水田の2名を山岳賞ラインへ送り出す。
小野田不在の総北——そのリーダーなきチームの動揺を突こうという、御堂筋らしい冷徹な一手だ。
しかし鏑木一差が黙っていなかった。
御堂筋の肩を掴み、「キャプテン代理はこのオレだ」と宣言。
小野田から事前に受け取っていたオーダーを全員に告げ、1年生・六代蓮太を前へ送り出す。
さらに段竹も「六代のケアをしてやれ」と続かせ、総北は2名を山岳賞ラインへ投入。
リーダーがいなくても、チームは動く。
861話はそんな熱い展開で幕を閉じた。
▶ 次の話(862話)はこちら → 【弱虫ペダル 862話ネタバレ】先輩を超えたくて、先輩になった
弱虫ペダル RIDE.861(第861話) x(旧twitter)での反応
弱虫ペダルの主人公強すぎるし、自称オタクなのに全然陽キャなの好かん
逆にそれ以外の登場人物みんなかっこいい— T・K・G (@TKG_LateC) April 18, 2026
弱虫ペダルの御堂筋って絶対コードギアス視聴済みだよな?
仲間をザク扱いするのもそうだけど、立ち振る舞いはシャアと言うよりはルルーシュかもしれん。— コマツ (@matsuyama400) April 17, 2026
弱虫ペダル RIDE.861(第861話) 感想、まとめ、考察
御堂筋翔という「戦略的捕食者」の本質
いやもう、御堂筋くんは今週も御堂筋くんでしたね。
毎週「今週こそちょっとはまともな動きをするかな」と思うんですが、毎週裏切られます。
いい意味で。
今回の御堂筋の動きを整理すると、小野田の不在という「情報の空白」を、即座に攻撃の機会に変換したわけです。
普通の高校生ライダーじゃできませんよ。
レースで消耗しながら、周囲の状況を把握して、チームに指示を出して、さらに相手の弱点を突く——。
人間というより、生態系の頂点に立つ捕食者という表現がしっくりくる。
ツイッターのコマツさんが「御堂筋はルルーシュっぽい」とおっしゃっていましたが、これは非常に鋭い指摘だとおじさんも思います。
ルルーシュ・ランペルージといえば、コードギアスの主人公で、圧倒的な頭脳と冷徹な判断力で戦場を支配するキャラクター。
仲間を「ザク」と呼んで使い捨てるあたりは確かに共通点がありますね。
ただ御堂筋の場合、ルルーシュにあるような「誰かを守りたい」という根っこの感情が……まだ見えない。
あるとすれば母親でしょうか…しかし、もう亡くなられており、それはそれでかなり切ない…。
いや、本当にないのかもしれないし、実は深いところに隠れているのかもしれない。
それが御堂筋翔という男の最大の謎であり、魅力でもあります。
杉元照文の「読み」の深さに震えた
今回、おじさんが一番胸を打たれたのは杉元の独白でした。
サインボードに小野田の名前がない——その一点から、「小野田が相当後方にいる」「今泉を助けに下がったのではないか」という仮説を導き出す。
レース中の情報は断片的です。
サインボードは「レースに関係ある者が主」として情報を届けてくれるけれど、全員の状況をリアルタイムで把握できるわけではない。
その「不在の情報」から真実を読み解く——これは消去法的推論であり、探偵的な思考です。
コナン・ドイルのシャーロック・ホームズが「起こらなかったことに意味がある」と言ったように、情報がないこと自体が情報になるのです。
杉元くん、あなたは今、補欠の立場でレースを観察しながら、誰よりも深くこのレースを「読んで」いる。
鏑木一差——「2年目の覚悟」が形になった瞬間
鏑木くんが御堂筋の肩を掴むシーン、熱かったです。
去年の鏑木を知っている読者ならなおさら。
1年目の鏑木は、「俺が!俺が!!」という猪突猛進タイプでした。
勢いと根性はあるけれど、チームのことを考えた動きは正直まだ未熟だった。
それが今回、御堂筋に対して「キャプテン代理はこのオレだ」と言い切った。
これは単なる啖呵ではない。
小野田から事前にオーダーをもらっていた——この一点が重要です。
これが真のキャプテンシーというものではないでしょうか。
キャプテン小野田と、チームの意思をつなぐ鏑木の覚悟——この二つが重なったとき、総北というチームはより大きな存在になる気がします。
六代蓮太——「自由に走れ」という最大のギフト
さて、今回おそらく最も重要な動きをしたのは六代くんです。
小野田から授かったオーダーは「危険な動きがあったら精一杯飛び出せ」「1年生だから自由に走れ」。
これ、よく考えると破格のオーダーですよね。
普通、後輩アシストへの指示って「こういう場面でこう動け」「先輩の前に出るな」みたいな制約が多い。
でも小野田が六代に渡したのは、制約ではなく、自由でした。
元バスケ部マネージャーという異色の経歴を持つ六代くんは、自転車競技の文脈ではまだ「謎の新人」です。
どこまでやれるのか、誰もわからない。
だからこそ小野田は「自由に走れ」と言ったのかもしれない。
型にはめるには、まだ彼の可能性の輪郭がはっきりしていない——だったら型を押しつけずに飛ばしてみよう、という。
「信頼とは、期待の自由を与えることだ」——そんな言葉が浮かびます。
先輩として後輩を型にはめるのではなく、そっと背中を押す。
これが坂道くんらしいし、巻島さんから受け継いだ「自由の精神」のようにも感じます。
そして鏑木の「失敗も成功も問わん、思うままに飛び出せ」という言葉。
去年、自分が1年生として走ったときの孤独と不安を知っているからこそ、言える言葉です。
段竹が「ケアしてやれ」と続いて飛び出すシーンも、総北のチームとしての成熟を感じさせてくれました。
「リーダーなきチーム」論への反論
御堂筋は今回、「リーダーのいないチームは無力だ」という持論を展開しました。
確かに一般論としてはそうかもしれない。
組織論的に見ても、リーダー不在の集団は方向性を失い、意思決定が遅れ、士気が低下しやすい。
でも総北は違った。
鏑木が「オーダーをもらっている」と言ったとき、御堂筋の読みは根本から崩れたのです。
リーダーがいなくても動けるチームというのは、リーダーの意思があらかじめチームに「埋め込まれている」チームです。
これは軍事用語で言えば「分散型指揮」、ビジネス用語なら「委任型リーダーシップ」に近い。
小野田坂道という少年は、天才的なクライマーであると同時に、チームに自分の意思を宿す能力を持った稀有なキャプテンなのかもしれません。
そんな坂道くんのことが、おじさん、ますます好きになってしまいました。
ツイッター民の声:「主人公が陽キャすぎる問題」
T・K・Gさんのツイート、「自称オタクなのに全然陽キャなの好かん」というやつ、おじさんは思わず笑いました。
わかる。わかりすぎる。
坂道くん、一応「アニメ好きのオタク」という設定なんですが、気づいたらみんなに慕われて、チームを引っ張るエースになって、後輩に慕われて……。
それってもう陽キャですよね?
でも逆に言うと、それが弱虫ペダルの魅力のひとつでもあって、オタクな少年が本物のヒーローになる物語なんですよね。
「オタクだから弱い」「オタクだから友達がいない」という偏見を、走ることで吹き飛ばしていく。
わたくしも心の中で「坂道くん、ファイト!!」と叫んでいます。
まあ、声に出したら家族に引かれるので心の中だけですが。
次回への期待——六代蓮太の「初陣」
さあ、いよいよ六代くんが飛び出しました。
段竹という心強いサポートも後ろについている。
前方には扉間・柚子越・銅橋の箱学トリオ、さらに京伏の木利屋・水田も山岳賞を狙っている。
六代くんは果たして追いつけるのか。
元バスケ部マネージャーという異色の過去が、ここでどんな意味を持つのか。
まだ誰も六代蓮太の「本気」を見ていない。
それがおじさんには、たまらなく楽しみです。
そして一番気になるのはやはり——小野田坂道はどこにいるのか。
今泉を助けに下がったとすれば、今頃どれだけ遅れているのか。
そこから追い上げることはできるのか。
坂道くんの「巻島さんにほめてもらうため」という純粋な原動力が、この絶望的な状況で何を生み出すのか。
来週が待ちきれません!!
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