週刊少年チャンピオン(2026/7/16発売 Vol.33)掲載の弱虫ペダル最新話の感想、考察をお届け。
以下、ネタバレありますので、ご注意ください。
弱虫ペダル RIDE.873(第873話) 最新話 あらすじ(ネタバレ注意!)
前回までのあらすじ
山岳賞争いの六代と扉間。
そこへ後方から追走者、京都伏見の木利屋が現れる。
山岳ラインまで残り3km——三者が揃った。
前回の感想記事はこちら【弱虫ペダル RIDE.871】
▶ 次の話(874話)はこちら → 【弱虫ペダル 874話ネタバレ】崖の上の蝶、覚醒。木利屋が魅せた“笑い”の理由
今回のあらすじ
観客たちも騒然とする中、京都伏見の44番が誰なのか判明。
木利屋崇央、その人でした。
先頭を追いかける中、回想で明かされる。
水田は木利屋のことを何度も間違えて呼んでしまい、その都度言い直すという、地味だけどちょっと切ないやり取りが続きます。
そんな水田に発破をかけられ、木利屋は前を引きますが、その勢いは予想以上のものでした。
ここで木利屋の内面が描かれます。
かつて山登りが好きで、憧れの先輩がいて、目標に向かってワクワクしていた自分。
けれど、いつの頃からかその気持ちに蓋をするようになった、と木利屋は振り返ります。
御堂筋が口にする「フェイズ」という言葉——チームの完遂のためには個人の感情を二の次にする、という考え方に、木利屋はどこかで従い続けてきたようです。
うまくいくことと引き換えに、自分が本当に手に入れたかったものはどこへ行ったのか。
木利屋の自問は、レースの加速とともにどんどん熱を帯びていきます。
さらに回想は過去へと遡り、木利屋が慕っていた先輩・辻の話に移ります。
辻はかつて、インターハイの山岳賞を目標にしていたものの、当時のチーム事情でそれを口にすることすら憚られる立場だったと語ります。
もし木利屋の代でチームの空気が変わっていたら、自分の代わりに山岳賞を獲ってほしい——そんな思いを託されていたことが明かされます。
回想を終えた木利屋は、チームの意向やフェイズという枠組みを超えて、自分自身の意志で山岳賞を獲りにいくことを宣言。
こうして、扉間・六代・木利屋の三者がついに横並びとなりました。
弱虫ペダル RIDE.873(第873話) x(旧twitter)での反応
弱虫ペダル観たからか、黒子のバスケ気になり過ぎてる
— Rain🐟 (@Melody_x_x_x_x) July 15, 2026
昨日からなにもうまくいかなくてイライラするから弱虫ペダルみてメンタル保ってる
— レモネ・スクアーロ🍋🪸 (@Lemone_same) July 15, 2026
弱虫ペダル RIDE.873(第873話) 感想、まとめ、考察
木利屋、「船津さん」問題にすら救われる男
いやもう、今回一番グッときたのは水田の慌てっぷりですよ(笑)。
先輩の名前を何度も間違えて、その都度自分で気づいて言い直す。
あれ、ギャグシーンのはずなんですけど、木利屋の背負ってきたものを考えると、地味に泣けてくるんですよね。
誰にも名前を覚えてもらえないくらい、これまで自分を消してきた男が、今まさに自分を取り戻そうとしている——そう思うと、水田の勘違いすら伏線に見えてくるから不思議です。
「フェイズ」という名の呪い
御堂筋が敷いた「フェイズ」というシステム、正直このおじさん、初めて聞いたときはただの戦術用語だと思ってたんです。
でも今回でようやく腑に落ちました。
あれは戦術であると同時に、選手一人ひとりの感情に蓋をする仕組みでもあったんですね。
木利屋の独白を読んでいて、社会人生活何十年もやってると、こういう「うまくいく方に自分を合わせて、好きだったものを箱にしまい込む」感覚、痛いほど覚えがあるわけです。
でも木利屋は、その箱の中身がまだ残っていることに、レースの真っ只中で気づいてしまった。
これがもう、たまらないんですよ。
辻先輩との約束、そして継承のバトン
木利屋が慕っていた辻先輩とのやり取り、短い回想でしたけど情報量がとんでもなかったですね。
山岳賞を狙いたくても、チームの空気がそれを許さなかった過去。
そして「お前の代で空気が変わっていたら、代わりに獲ってくれ」という言葉。
これ、総北の巻島→小野田→六代のバトンとまったく同じ構造なんですよね。
弱虫ペダルという作品、チームごとに違う色を見せながらも、根っこにあるのは「託されたものを、自分の走りで返す」というテーマなんだなと、今回改めて実感しました。
御堂筋の「リーダーなきチームは無力」論に対して、木利屋が個人の意志でそれを打ち破ろうとしている構図も見逃せません。
チーム論のぶつかり合いという意味でも、この山岳賞争い、単なる順位争い以上の重みを持ってきましたね。
三者横並び、次号への期待
扉間・六代・木利屋、まったく違う背景を背負った三人が、同じ坂を並んで登っている。
このシチュエーションだけで、もう胸が熱くなります。
扉間がこの追走者にどう反応するのか、次号の引きも気になるところです。
段竹から託された六代の想いと、辻先輩から託された木利屋の想い——どちらも「誰かのために」で走ってきたはずが、今この瞬間はどちらも自分自身のために山を登っているように見えるのが、また熱い。
そんな三者三様のドラマが、次号でどう決着するのか。
来週が待ちきれません!!
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