【盤上のオリオン第93話】最新話 妖怪大戦争から始まる運命の対局―13勝0敗vs10勝3敗(ネタバレ注意)

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盤上のオリオン

週刊少年マガジン掲載の漫画 盤上のオリオン最新話の感想、考察をお届け。

以下、ネタバレを含みますので、ご注意ください。

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盤上のオリオン 第93話 最新話 あらすじ(ネタバレ注意)

前回までのあらすじ

佳澄碧12勝0敗。

茅森月9勝3敗。

二人の女性棋士候補が、頂点を目指して戦っている。

滂沱の涙と、恐悦の極み。

将棋道場の経営者は、歴史的瞬間に立ち会える喜びに震えた。

感慨深い天童の地で野良で指したあの二人が、三段リーグ第14戦で再び対決する。

前回の感想はこちら【盤上のオリオン第92話】

妖怪大戦争

茅森月と佳澄碧が奨励会館の前でばったり出くわす。

古川「お!碧と月ちゃんじゃないか?おーい碧ー月ちゃ」

二人が睨み合っている。

市川「何たる気迫。否、とめどない、殺気!!空間が歪んでいる!!」

その二人が今日の14戦目で対局する。

市川「そりゃあカオ合わせたらいがみ合いもするさ」

いつも通り

夕飛「でもそれっていつも通りですよ?」

佳澄「次はクレープだ。アイストッピングな」

茅森「うっせーブス!!絶対奢らせてやっかんな」

仁義なきおごりおごられ戦争。

佳澄21回、茅森0回。

夕飛「いつも通りなのでちょっと安心しました」

市川「そうだな…いつもとおり力を発揮してくれるのがいちばんだ」

第13戦の結果

三段リーグ第13戦「お願いします」

夕飛「ありがとうございました」

二宮夕飛13戦11勝2敗

夕飛「キャー。カノプス壺」

ミイラ化した茅森月。

夕飛「ああ!!茅森さんが乾燥死体かと思いました。とにかく水飲んで」

佳澄碧13勝0敗

茅森月13戦10勝3敗

女性棋士の決定戦

奨励会員たち「おおお佳澄も茅森も勝ったのか!!午後の14戦の上位者同士の直接対決。女性棋士の決定戦だ」

佳澄「じゃあおごって。やっぱりクレープ」

茅森「どんな脈絡!?やっぱりって何!?」

奨励会員「おおお!!いつも通りだ。おいおい…一緒にメシ食うのか?午後の対戦相手と」

茅森「私のエビフライとらないで!!のこしてたのに」

佳澄「もう箸つけた」

プレッシャー

奨励会員「さすが佳澄くらいになると動じないのかね。すごいや僕のカスミさん。今の佳澄はパーフェクトだ。プレッシャーなんて感じてないんだろ。ゾーンに入ってるんだ。風格さえ感じる。女性初の棋士は佳澄さんのものさ」

佳澄「好き勝手言ってら。人を何だと思ってるのかしら」

「プレッシャーは感じている」

「女性初の棋士。ああ、そんなのあったな」

追いかけてきたバケモン

佳澄「初めて会ったのは会館前。玉砕上等、雑な将棋を指すと思ったが、そのたたずまいは美しい」

佳澄「天童でちょっとイラついて泣かせてやったら、奨励会まで追いかけて来やがった」

佳澄「初の三段リーグ。13戦10勝3敗。目を疑うような数字だ」

佳澄「そんなバケモンが私を追いかけて来た」

佳澄「あやめさんもこうだったのかな。指が痙攣する。平常心を保つのに苦労する」

佳澄「未だ3敗。昇段圏内。ボコボコにしたアマ竜王は」

「堂々たる対局者として現れた」

盤上のオリオン 第93話 X(旧Twitter)での反応

盤上のオリオン 第93話 感想・考察・まとめ

「化け猫」vs「ドラ猫」―妖怪大戦争開幕

冒頭のシーン、最高でした。

奨励会館の前でばったり出くわす二人。

茅森「む!化け猫」

佳澄「ドラ猫」

この第一声(笑)。

お互いを猫呼ばわり。

でも、ニュアンスが違う。

「化け猫」は妖怪。

不気味で、人を化かす存在。

「ドラ猫」は野良猫。

図々しくて、食べ物を漁る存在。

お互いの印象が、この一言に凝縮されています。

そして、茅森の宣戦布告。

「あんたをボコボコにしてハニトー全種おごらせてやるわ。もち、期間限定ものもね」

この具体性(笑)。

期間限定ものまで視野に入れている。

対する佳澄の罵倒が強烈。

「息をするな口臭鶏糞女。悪臭のみならず虚言も撒き散らすとは奨励会の恥部め」

口臭鶏糞女。

この語彙力(笑)。

鶏糞って、鶏の糞ですよ。

それくらい臭いという意味。

そして「虚言も撒き散らす」。

嘘つきという意味ですね。

この言い合い、傍から見たら完全に喧嘩。

でも、二人にとっては日常。

「妖怪大戦争」という表現の妙

市川が見た光景。

妖怪大戦争。

二人が猫とタコをバックに睨み合っている。

この演出、最高ですよね。

猫は、お互いが呼び合った「化け猫」「ドラ猫」から。

タコは…おそらく茅森の怒った顔が赤くなってタコみたいだから?

あるいは、二人とも「化け物」「妖怪」レベルの才能という意味かもしれません。

「何たる気迫。否、とめどない、殺気!!空間が歪んでいる!!」

空間が歪むほどの殺気。

大げさですが、そう見えるほど二人の気迫がすごいんでしょうね。

そして、他の奨励会員の冷静な分析。

「無理もないでござる」

この「ござる」口調の人、誰なんでしょう(笑)。

名前が探してもわかりませんでした。

でも、状況を的確に説明してくれます。

「佳澄碧は12勝0敗、茅森月は9勝3敗だが昇段の目がある。四段昇段、そして史上初の女性棋士の栄光の、直接的なライバルだ」

そりゃあ、殺気も出ますよね。

運命の対決を前に、気合が入らないわけがない。

「仁義なきおごりおごられ戦争」

佳澄「次はクレープだ。アイストッピングな」

茅森「うっせーブス!!絶対奢らせてやっかんな」

仁義なきおごりおごられ戦争。

佳澄21回、茅森0回。

さっきまでの殺気は何だったのか。

結局、おごりおごられの話をしている。

そして、戦績が佳澄21回、茅森0回

茅森、一度も勝ってない。

でも「二人は納得」。

つまり、茅森も自分が負け続けていることを認めている。

悔しいけど、事実だから。

この二人の関係性が、よく表れています。

ライバルであり、友達であり、おごりおごられの関係。

複雑だけど、すごく自然。

「いつも通り」という安心感

夕飛が言います。

「いつも通りなのでちょっと安心しました」

市川も同意する。

「そうだな…いつもとおり力を発揮してくれるのがいちばんだ」

この「いつも通り」が、重要なんです。

大一番を前にして、変に緊張していたらどうしよう。

プレッシャーで潰れていたらどうしよう。

周囲はそう心配していた。

でも、二人はいつも通り。

いつも通り罵り合い、いつも通りおごりの話をしている。

それが、何より安心できる。

変わらないことが、強さの証明。

大舞台でも、いつもの自分でいられる。

それが、本物の強者なんでしょうね。

「固執していない」―夕飛の洞察

夕飛の心の中の独白が、深い。

「彼女達には歴史に名を残す可能性がおおいにある。比例して注目され期待を寄せられていますが、史上初の女性棋士、関係者が待ち望む燦然と輝く偉業」

「でもたぶん、あの二人は、そんなものに固執していない」

この洞察が、鋭い。

周囲は「史上初の女性棋士」に注目している。

歴史的偉業だと騒いでいる。

でも、当人たちは違う。

そんな肩書きに固執していない。

じゃあ、何のために戦っているのか?

おそらく、お互いに勝ちたいから。

「史上初」という栄誉のためじゃない。

目の前の相手に勝ちたい。

その純粋な欲望で戦っている。

だから、強いんでしょうね。

外野の期待に応えるためじゃなく、自分の欲望のために戦う。

その姿勢が、二人を本物にしている。

カノプス壺とは―古代エジプトのミイラ保存容器

さて、ここで登場する「カノプス壺」について解説しましょう。

夕飛「キャー。カノプス壺」

ミイラ化した茅森月。

夕飛「ああ!!茅森さんが乾燥死体かと思いました」

カノプス壺(カノポス壺)とは、古代エジプトでミイラを作る際に使われた容器です。

ミイラ化する過程で、内臓を取り出して別々に保存するために使われました。

通常4つの壺があり、それぞれに異なる神の頭が彫られています。

つまり、カノプス壺=ミイラ関連のアイテムなんです。

茅森が完全に乾燥しきって、ミイラのようになっている。

だから、「カノプス壺」という連想が出てきた。

夕飛の語彙力と教養が光るシーンです(笑)。

普通なら「ミイラだ!」で終わるところを、「カノプス壺」と叫ぶ。

この知識量。

さすが天才棋士。

将棋以外の知識も豊富なんでしょうね。

そして、茅森が乾燥死体になるほど消耗していたということ。

第13戦、それだけ過酷な戦いだったんです。

でも、勝った。

10勝3敗。

まだ、昇段の可能性は残っている。

「負けた?」という問いかけ

佳澄が登場して、最初に聞く言葉。

「負けた?」

この一言、冷たく聞こえるかもしれません。

でも、違う。

これは、佳澄なりの心配なんです。

茅森がミイラのようになっている。

ということは、激戦だった。

負けたのかもしれない。

だから、確認している。

茅森の反応が面白い。

「せめて勝った?って聞いて」

「負けた?」じゃなく「勝った?」と聞いてほしい。

この注文(笑)。

でも、わかります。

ボロボロになっている時に「負けた?」と聞かれたら、傷つく。

「勝った?」と聞いてほしい。

そして、茅森は答える。

「勝ったわ」

この一言に、誇りがある。

ボロボロだけど、勝った。

だから、堂々としている。

13勝0敗vs10勝3敗―数字が語る物語

現時点での成績。

佳澄碧13勝0敗

茅森月10勝3敗

この数字が、全てを物語っています。

佳澄は無敗。

完璧な成績で、トップを独走。

茅森は3敗。

でも、10勝している。

三段リーグで10勝3敗は、昇段圏内の成績。

通常なら、この成績で昇段できる。

でも、今期は佳澄がいる。

無敗で走り続けている化け物がいる。

だから、茅森は追いかけ続けなければならない。

そして、他の奨励会員が叫ぶ。

「午後の14戦の上位者同士の直接対決。女性棋士の決定戦だ」

この対局が、どれほど重要か。

佳澄にとっては、無敗を守る戦い。

茅森にとっては、追いつくための必勝の戦い。

まさに、女性棋士の座をかけた決戦。

一緒にメシ食う二人

奨励会員たちが驚く。

「おいおい…一緒にメシ食うのか?午後の対戦相手と」

茅森「私のエビフライとらないで!!のこしてたのに」

佳澄「もう箸つけた」

この光景、異常ですよね(笑)。

数時間後に運命の対決をする二人が、一緒にご飯を食べている。

しかも、エビフライを取り合っている。

普通なら、対戦相手と一緒に食事なんてしない。

精神的な駆け引きもあるし、集中したい。

でも、この二人は平気。

それだけ、お互いを信頼しているんでしょうね。

ご飯を一緒に食べたくらいで、実力は変わらない。

駆け引きなんて必要ない。

盤上で全力でぶつかればいい。

そういう関係性。

これが、本物のライバル。

「プレッシャーは感じている」―佳澄の本音

奨励会員が言う。

「さすが佳澄くらいになると動じないのかね。すごいや僕のカスミさん」

「今の佳澄はパーフェクトだ。プレッシャーなんて感じてないんだろ」

「ゾーンに入ってるんだ。風格さえ感じる」

周囲は、佳澄を神格化している。

プレッシャーなんて感じない。

完璧な精神状態。

ゾーンに入っている。

でも、佳澄の本音は違う。

「好き勝手言ってら。人を何だと思ってるのかしら」

「プレッシャーは感じている」

この告白が、重要です。

佳澄も、人間。

プレッシャーを感じている。

完璧に見えるけど、内心は葛藤している。

でも、それを表に出さない。

それが、佳澄の強さなんでしょうね。

プレッシャーを感じながらも、平常を装う。

そして、実際に結果を出す。

これが、本物の強者。

「そんなバケモンが私を追いかけて来た」

佳澄の回想が、感動的です。

「初めて会ったのは会館前。玉砕上等、雑な将棋を指すと思ったが、そのたたずまいは美しい」

初対面の印象。

雑な将棋を指すと思った。

でも、たたずまいは美しかった。

この「たたずまい」という言葉が、いい。

将棋の内容じゃなく、人としての佇まい。

茅森月という人間が持つ、凛とした美しさ。

それを、佳澄は見抜いていた。

「天童でちょっとイラついて泣かせてやったら、奨励会まで追いかけて来やがった」

天童での対決。

佳澄が勝って、茅森を泣かせた。

でも、茅森は諦めなかった。

奨励会まで追いかけてきた。

そして。

「初の三段リーグ。13戦10勝3敗。目を疑うような数字だ」

「そんなバケモンが私を追いかけて来た」

この言葉に、佳澄の驚きと敬意が込められています。

10勝3敗は、バケモンの成績。

初めての三段リーグで、この数字。

普通じゃありえない。

そんな化け物が、自分を追いかけてきた。

佳澄にとって、これは恐怖であり、喜びでもある。

「あやめさんもこうだったのかな」

佳澄が思い出す。

「あやめさんもこうだったのかな」

あやめさん=里見香奈女流名人のことでしょうか。

(作中で具体的な描写がないので推測ですが)

おそらく、佳澄の先輩。

女性棋士を目指した誰か。

その人も、こうやって強力なライバルに追いかけられたのだろうか。

そして、プレッシャーを感じたのだろうか。

佳澄は、先人の気持ちを想像している。

「指が痙攣する。平常心を保つのに苦労する」

この告白が、リアル。

指が痙攣するほどの緊張。

平常心を保つのに苦労している。

でも、それでも戦う。

それが、佳澄碧という棋士。

「堂々たる対局者として現れた」

最後の一文が、美しい。

「未だ3敗。昇段圏内。ボコボコにしたアマ竜王は」

「堂々たる対局者として現れた」

かつて、ボコボコにした相手。

泣かせてやった相手。

その茅森月が、今、「堂々たる対局者」として目の前にいる。

この表現が、佳澄の茅森への敬意を表しています。

もう、泣き虫のアマ竜王じゃない。

堂々と戦える、対等な相手。

いや、もしかしたら自分を脅かす存在。

そんな茅森を前に、佳澄は身震いしている。

恐怖と、期待と、喜びと。

全てが混ざった感情。

これが、本物のライバル関係。

まとめ―運命の第14戦へ

第93話は、運命の対決の前日譚でした。

妖怪大戦争のような殺気。

でも、すぐにいつも通りのおごりの話。

一緒にご飯を食べる二人。

エビフライを取り合う姿。

この日常と非日常の混在が、この作品の魅力。

そして、佳澄の内面。

プレッシャーを感じながらも、平静を装う。

指が痙攣するほどの緊張。

でも、茅森を「堂々たる対局者」と認める敬意。

全てが、第14戦への布石。

次回、ついに始まります。

13勝0敗 vs 10勝3敗。

無敗の天才 vs 追いかける挑戦者。

化け猫 vs ドラ猫。

妖怪大戦争、開幕。

歴史が動く瞬間を、私たちは見届けます。

カノプス壺に入れられるほど消耗するかもしれない激戦。

でも、二人は戦う。

「史上初の女性棋士」という肩書きのためじゃなく。

お互いに勝ちたいから。

その純粋な欲望が、最高の対局を生む。

次回も、正座して待っています。

滂沱の涙を流す準備をして。

恐悦の極みを感じる準備をして。

運命の一局を、見届けたい。

心からそう思います。

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