週刊少年チャンピオン(2026/5/21発売 Vol.25)掲載の弱虫ペダル最新話の感想、考察をお届け。
以下、ネタバレありますので、ご注意ください。
弱虫ペダル RIDE.865(第865話) 最新話 あらすじ(ネタバレ注意!)
前回までのあらすじ
山岳賞ラインへと向けて飛び出したハコガク。
それを追う総北高校の段竹竜包・六代蓮太、および京都伏見。
段竹は六代に「山岳賞を狙いたかった自分の夢」を打ち明け、その想いを六代に託した。
鏑木はあの日の段竹の言葉を「片時も忘れたことはなかった」と御堂筋に言い切り、チーム総北の意思を示した。
前回の感想記事はこちら【弱虫ペダル RIDE.864】
RIDE.865 あらすじ
山岳ラインまで残り8km、ふもとまで残り3km。
段竹と六代は全開で踏み続けた。
道の両側には久住岳をはじめ1700m級の山々が連なる雄大な景色が広がる。
しかし選手たちにそれを眺める余裕はない——ロードレースの選手たちは敵の位置、道の斜度、目標ラインの距離、チームの勝利、そのことだけに全神経を集中して走っている。
ふもとまで残り2km、1.5km——段竹は「見えろ、見えろハコガク!!」と叫びながら踏み続ける。
先頭の箱学(扉間・柚子越)が談笑しているその後方で、銅橋が何かを感じ取り後ろを振り返る。
何も見えない。しかし確かな気配がある。
そして——ふもとまで残り1kmを切ったところで、総北・段竹と六代が箱学に並んだ。
銅橋は段竹の走りを見て、即座にその脚質を見抜く。
瞬発力や爆発力では劣るが、長時間にわたって高強度の出力を淡々と出し続けられる脚質。
フランス語で「ジャッキ(下から支える工具)」の意——「ルーラー」。
チームを一定ペースで引きまとめ、記録には残らないがチームには欠かせない存在。
元クライマーで体が大きくなった選手が向いているとも言われるその脚質に、段竹はいつの間にか辿り着いていた。
「チキンじゃなかったな、総北・段竹!!」——銅橋の言葉が山に響いた。
ふもとまで残り1km。いよいよ本格的な登りが始まる。
弱虫ペダル RIDE.865(第865話) x(旧twitter)での反応
#弱虫ペダル 865話。ルーラー、段竹は杉元と同じ地味だけどチームには必要なポジションになったのだな。
— 篠原勇希@ロボプラモ者 (@yuukisinohara) May 22, 2026
弱虫ペダルについにルーラーが認知された。体重が増えて登れなくなったクライマーはルーラーってことにしようね。いいね?
— いーもっく@富士ヒル (@iimoooock) May 21, 2026
弱虫ペダル RIDE.865(第865話) 感想、まとめ、考察
「ルーラー」って何だ?——初めて知る脚質の話
今週、おじさんは一つ賢くなりました。
「ルーラー」という脚質、皆さんはご存じでしたか?
おじさんは恥ずかしながら今週初めて知りました。
いーもっくさんのツイート「弱虫ペダルについにルーラーが認知された」を読んで「あ、これ実際にある脚質なんだ!!」と慌てて調べましたよ(笑)。
せっかくなので、{{{d20(「ルーラー」という脚質について)}}}少し詳しく解説させていただきます。
ロードレースの主な脚質
まず弱虫ペダルでもおなじみの脚質を整理すると、大きく分けて次の4つがあります。
クライマーは山岳に特化した脚質で、体が軽く、急勾配でも速度を保てる。
小野田坂道や真波山岳がこのタイプです。
スプリンターは平坦のゴール前など短距離の爆発的な加速が武器。
鳴子章吉や銅橋正清がこのタイプです。
オールラウンダーは山も平坦もこなせるバランス型。
今泉俊輔や御堂筋翔がここに分類されます。
そして今週登場したルーラー(Rouleur)。
フランス語で「走る者」「転がる者」を意味するこの言葉、長時間にわたって高強度の出力を一定に保ち続けられるタイプの選手を指します。
ルーラーの特徴
ルーラーの最大の武器は持続力と安定感です。
スプリンターのような爆発的な瞬発力はないし、クライマーのように急坂を飛ぶように登れるわけでもない。
でも、長い時間、高い強度で、淡々と踏み続けられる。
実際のプロロードレースでは、ルーラーはチームのアシストとして非常に重要な役割を担います。
エースを風から守りながらレースの中盤を引っ張り、集団のペースをコントロールする——地味だけれど、これがなければチームは機能しない。
「ジャッキ(下から支える工具)」という表現は言い得て妙で、縁の下で全体を支える存在がルーラーの本質です。
元クライマーがルーラーになる、という話
今週もう一つ興味深かったのが「元クライマーで体が大きくなった選手がルーラーに向いている」という銅橋の説明です。
クライマーは体が軽いほど有利です。山を登るには「体重÷出力」の比率が重要で、体重が増えれば登れなくなる。
しかしその「体重が増えた体」は、平坦では逆に武器になります。
体重が重い分だけ踏む力も大きくなり、長距離を安定して高出力で走れる。
クライマーとして鍛え上げた心肺機能と持久力が、ルーラーとしての土台になるというわけです。
段竹の場合、身長が伸びて体重が増え、登れなくなった——その「悲劇」が実はルーラーとしての才能を目覚めさせる条件だったということです。
渡辺先生、この伏線の張り方はomigoto。
「記録には残らない」存在の尊さ
篠原さんのツイート「段竹は杉元と同じ地味だけどチームには必要なポジションになったのだな」——これ、おじさんは深く頷きました。
杉元照文といえば、3年間ずっと「補欠」という立場でレースを見続け、今大会でようやく出走しているキャラクターです。
記録には残らない場所で、チームを支え続けた男。
段竹も今回、「記録には残らないが、チームには欠かせない」というルーラーの説明がありました。
弱虫ペダルという作品は、こういう「目立たない役割の人間」を丁寧に描くことが本当に上手い。
エースが輝くための土台を作る人間。
勝利の瞬間、表彰台に上がれない人間。
でも彼らがいなければ、エースはゴールに辿り着けない。
勝利とは、名前が残らない無数の力の積み重ねでできている。
今週もそれを改めて思い知らされました。
銅橋正清という「漢」の評価眼
今週、銅橋の株がまたぐっと上がりました。
段竹の気配を察知して振り返り、何も見えないのに「まさかあいつか」と感じ取る。
そして段竹が並んできたとき、即座にその脚質を見抜いて分析する。
「一日目についてこれなかったチキン野郎だと思っていた」と言いながら、その読みを正直に認めて「見誤ったよ」と言える。
これ、なかなかできることじゃないです。
強い選手は往々にして自分の評価に固執しますが、銅橋は新しい事実が目の前に現れたとき、すぐに認識を更新できる。
この柔軟さが、箱学のスプリンターエースたる所以です。
「チキンじゃなかったな!!」という一言——敵に対して正直に称賛を贈れる男。
おじさん、銅橋正清をますます好きになっています。
いよいよ山岳区間へ——六代蓮太の「初陣」が始まる
ふもとまで残り1km。
段竹が箱学に並び、いよいよ本格的な登りが目前に迫っています。
ここから先は六代蓮太の領域です。
元バスケ部マネージャーの1年生が、先輩たちの想いを背負って山へ飛び出す。
小野田の「自由に走れ」、段竹の「山岳賞を獲ってこい」、鏑木の「失敗も成功も問わん」——これだけのバトンを受け取った1年生が、どんな走りを見せるのか。
前方には箱学の扉間と柚子越、後方には京伏の木利屋と水田もいる。
山岳賞争いは混戦模様です。
六代蓮太、ここから先はおまえのレースだ。
来週が待ちきれません!!

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