週刊少年チャンピオン(2026/3/19発売 Vol.16)掲載の弱虫ペダル最新話の感想、考察をお届け。
以下、ネタバレありますので、ご注意ください。
弱虫ペダル RIDE.857(第857話) 最新話 あらすじ(ネタバレ注意!)
前回までのあらすじ
先頭は御堂筋・雉・鳴子・新開・高田城の5人。
御堂筋はわざと先頭を箱学にゆずり、後ろについてペースを落としました。
その狙いは、後ろから来る京伏のチームメイトとの合流です。
そして最後に、御堂筋は鳴子が一瞬振り返ったことを指摘したのでした。
わざとゆっくり走る先頭集団
御堂筋と雉が後ろに下がり、先頭を引くことになった箱学の2人。
ところが箱学も、わざとペースを落として走りはじめます。
沿道の観客は、バイクのような速さで登ってくると聞いていたのに、まるでジョギングのようだと首をかしげます。
鳴子はその理由を読みました。
人数が増えた先頭で単独勝負をしても勝率は低い。
京伏も箱学も、後ろから来るチームメイトとの合流に作戦を切り替えたのです。
総北も鏑木たちが追いつけば五分になる。
ただ、迷わず下がった御堂筋の様子からすると、京伏は万全のメンバーで追ってきているはずだ――鳴子はそこが気がかりでした。
後方では京伏の5人が追いつく
その後方では、総北の鏑木・六代・段竹が、ようやく箱学の背中をとらえかけていました。
ところがそこへ、京伏の5人がフルメンバーで追いついてきます。
彼らが先頭に追いつけば、京伏は6人がそろうことになります。
鏑木と東村の言い合い
総北の列車には、広島の東村がはりついていました。
先輩風を吹かせてアドバイスしてくる東村に、キャプテン代行の鏑木は「口を出すな」と反発します。
東村は、ほかのチームの選手の後ろにつくのはルール上まったく問題のない行為だ、親切心だと言い返し、2人の言い合いはおさまりません。
最後は段竹の「どっちでもいいからペダルを回せ」のひと声で、そろって返事をするのでした。
箱学の列車に乗る杉元
前を行く箱学も、京伏が迫っていることに気づきます。
速度を上げるかという扉間に、真波は「今の感じでいい、うちが1番に先頭と合流できればいい」と落ち着いて答えます。
その箱学の列車の後ろには、銅橋いわく「総北の雑用係改め選抜」の杉元がはりついていました。
杉元は銅橋に何度もお礼を言い、銅橋は「貸しにしとく」「期待はしてねぇ」とぶっきらぼうに返します。
初めて乗る箱根学園の列車は、パワーの上げ下げが少なく、スピードが出ているのに脚が楽。
杉元はまるで高級車に乗せてもらっているようだと感動します。
真波が杉元に声をかける
そのとき、真波が杉元に手で合図します。
前に出て引けということだと思った杉元に、真波は「んにゃ、話」。
真波は銅橋と扉間、柚子越の位置を入れ替えると、杉元のとなりに並びました。
小野田のライバル、2年連続ファイナリストのキャプテンに直々に話しかけられ、杉元は大あわて。
真波の「実はね」で、次号へ続きます。
▶ 次の話(858話)はこちら → 【弱虫ペダル 858話ネタバレ】杉元が泣ける!小野田の想いと真波の質問
弱虫ペダル RIDE.857(第857話) X(旧Twitter)での反応
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弱虫ペダル RIDE.857(第857話) 感想、まとめ、考察
【今回の一番】杉元が乗った「高級車」のような列車
今回いちばん印象に残ったのは、箱学の列車に乗った杉元の感動でした。
杉元は3年間、総北で補欠でした。
インターハイで王者・箱根学園の真後ろを走るなんて、ふつうなら一生ない経験です。
その杉元が、箱学の走りを「高級車に乗せてもらっているよう」と表現する。
速いのに楽。全員がペースを調整しているから、上げ下げがない。
おじさんは、この描写が箱根学園の強さをいちばんわかりやすく伝えていると思いました。
強さは派手なアタックだけではなく、こういう「乱れのなさ」にも出るのだと、補欠だった杉元の目を通すからこそ伝わってきます。
鏑木が東村に怒るのは、ちょっと皮肉
鏑木は、総北の列車にはりつく東村を「ダサい」と切り捨てました。
でも同じころ、前では杉元が箱学の列車にはりついています。
東村の言うとおり、ほかのチームの後ろにつくのはルール上なんの問題もない、よくある走り方です。
鏑木から見ればダサい東村と、感動している杉元は、実は同じことをしている。
この対比、作者の遊び心が感じられておもしろいところです。
それにしても、キャプテン代行として気負う鏑木と、先輩なのに軽くあしらわれる東村、そして2人をまとめて黙らせる段竹。
この3人のやりとりは、緊張したレースの中のいい息抜きでした。
【考察】各チームの「合流」をめぐる勢力図
今回は、どのチームも合流を待つ回でした。
ここで、状況を整理しておきます。
- 京都伏見: 先頭に御堂筋。後ろから5人がフルメンバーで追ってきている。合流すれば6人。
- 箱根学園: 先頭に新開・高田城。後ろから真波たちが列車で追ってきている。
- 総北: 先頭に鳴子。鏑木・六代・段竹が追っているが、小野田と今泉はまだ後ろ。
鳴子の言う「パワーバランスはドロー」は、総北の後続が追いつけばの話です。
一方の京伏は、5人がまとまって追ってきています。
御堂筋が迷わず下がったのは、京伏が数で有利になると読んでいたからでしょう。
真波が「1番で合流できればいい」と言ったのも、同じ計算の上でのこと。
先頭集団に最初にそろったチームが、そのあとの展開を決めることになりそうです。
真波はなぜ杉元に声をかけたのか
最後に真波が杉元に話しかけたのは、次の858話・859話につながる大事な場面でした。
合流の直前、ペースを落として走っているこの時間だからこそ、ゆっくり話ができる。
真波はそのタイミングを選んだのだと思います。
この時点ではまだ何を話すのかわかりませんが、真波が聞きたかったのは、小野田のいちばん近くにいた杉元にしか答えられない質問でした。
【自転車用語】はりつく(ドラフティング)とペースを落とす作戦
今回の話に出てきた言葉を、少しだけ整理しておきます。
- はりつく/ドラフティング: ほかの選手のすぐ後ろについて、風よけにしてもらうこと。前の選手より少ない力で同じ速さで走れます。ほかのチームの後ろにつくのも、ルール上は問題ありません。東村や杉元がしていたのがこれです。
- 車列・列車: チームの選手が縦一列に並んで走ること。先頭を交代しながら進み、全員のペースをそろえるほど、後ろの選手は楽になります。
- ペースを落とす: 前回の鳴子の説明どおり、ロードレースには競技時間がありません。先にゴールした者が勝ちなので、合流を待つために、あえてゆっくり走ることもあります。観客が「ジョギングみたい」と驚いたのは、このためでした。
まとめ
857話は、先頭も後方も、どのチームも「合流」をめざして動いた回でした。
わざとゆっくり走る先頭、フルメンバーで迫る京伏、言い合いながら追う総北。
そして箱学の列車では、3年間補欠だった杉元が、王者の走りに感動していました。
その杉元に、真波は何を話そうとしているのか。
来週が待ちきれません!!
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