週刊少年チャンピオン(2026/7/2発売 Vol.31)掲載の弱虫ペダル最新話の感想、考察をお届け。
以下、ネタバレありますので、ご注意ください。
弱虫ペダル RIDE.871(第871話) 最新話 あらすじ(ネタバレ注意!)
前回までのあらすじ
山岳賞争いの六代と扉間。
補給のライム味という朝の約束を果たした二人は、改めて本気の勝負に入った。
扉間が前に出て加速し、六代はその背中に張りついた。
「オレの二つ名の由来を見せてやろう」——そして後ろから近づく気配があった。
前回の感想記事はこちら【弱虫ペダル RIDE.870】
RIDE.871 あらすじ
扉間は宣言通り、その「二つ名」の正体を走りで示し始めた。
左へ右へ、コース幅いっぱいを使ってラインを変え続ける。
六代がやっとホイールに張りついたと思ったら、次の瞬間には逆サイドへ。
とらえられない。
どこにいるかわからない。加速と減速を繰り返しながら、崖の急峻な登りを無軌道に進む。
六代は混乱しながらも、その動きの秘密に気づいていく。
中学時代のバスケで「軸がぶれていた」扉間——あの頃は粗削りに見えた動きが、自転車ではわざと軸をブラして荷重移動に使う技術に進化していた。
さらに校内一の跳躍力を誇っていたバネが、加速の武器になっている。
扉間の二つ名が明かされた。
「崖の上の蝶(クリフバタフライ)!!」
崖を無軌道に舞う、最速の蝶——前の選手の後ろに張りついて足を休めるという自転車競技の基本を、正面から封じる走り方だ。
六代は必死に張りつきながら、「あっちい男がクールになった」と感じていた。
そこへ後方から追走者が現れる。
扉間は「柚子越さんか!?」と焦るが——肩が赤い。京都伏見だ。
扉間がミーティングで聞いていた情報と照合する。
発射台の選手の弟・水田か、それとも3年生のクライマーか。
「たしか船津さん」と呟く扉間に対して、追いついてきた選手が叫んだ。
「船津やないわ、木利屋や!!」
山岳ラインまで残り3km——三者が揃った。
弱虫ペダル RIDE.871(第871話) x(旧twitter)での反応
#弱虫ペダル 本誌RIDE.871
先週のラスト、前を走る2人に追いついてきた
後ろから来ている影に誰!?と思っていたので今週号、誰だれ?とページをめくると
えええええええええ!? 予想してなかった💦— かめ (@Levi_fan_kame) July 1, 2026
暇すぎてセブンにチャンピオン買いに行ってきた
弱虫ペダル
3日目1つめのゼッケン
2人にしぼられたぽいやつから
京伏参戦!雉はどうなった?
あと坂道とか今どうしてるん?
合流シーンまだない気がする桃源暗鬼
修行?話さないキャラなんで
主人公が独り言みたいで残念
盛り上がりにかけるよね— こめっこ (@aikadq10) July 1, 2026
弱虫ペダル RIDE.871(第871話) 感想、まとめ、考察
「崖の上の蝶」——この二つ名の発明
今週おじさんが一番唸ったのは、扉間の二つ名の「納得感」でした。
崖の上の蝶(クリフバタフライ)——最初に聞いたとき、おじさんは「かっこいい名前だな」という感想だけでした。
でも読み進めるうちに、この二つ名がいかに精密に設計されているかがわかってくる。
蝶の飛び方というのは、直線的ではありません。
ふわふわと、予測不能に、左右上下に揺れながら飛ぶ。
あれ、捕まえようとしたことがある人ならわかると思うのですが、次にどこへ行くか、全く読めない。
それが「張りつかれない」という自転車での強さに直結している。
さらに「崖」という言葉が入っているのも絶妙です。
平地の蝶ではなく、崖の蝶。
山岳の急峻な地形を飛び場にする蝶——これは扉間がクライマーであることを示すと同時に、険しい場所でこそ真価を発揮するという意味でもある。
渡辺先生、キャラクターの二つ名の付け方が本当に上手い。
荒北の「番犬」、田所の「怪物」、御堂筋の「魔王」——それぞれに意味と必然性がある。
扉間の「崖の上の蝶」も、その系譜に堂々と加わりました。
そして、書いていて思い出しました、「崖の上のポニョ」と似てて独りでツボに。
中学時代の「粗削り」が武器になる逆説
今週もう一つ興味深かったのが、六代の回想から明かされる扉間の中学時代の姿です。
バスケの試合中、軸がぶれていて、やたら大きな身振りで、よく転んでいた——。
それを「無駄なジャンプ力がある」と周囲に言われていた少年が、自転車に乗ったとき、その「欠点」がすべて武器になった。
軸のブレ → 荷重移動による自在なライン変更。
大きな動き → コース幅を最大限使う走り。
校内一のバネ → 加速の爆発力。
これ、読んでいて「人間の才能の使い方」について深く考えさせられました。
欠点と長所は、環境によって入れ替わることがある。
バスケでは「軸がブレる」は明らかなマイナスです。
でも自転車の山岳区間では、それが「とらえられない動き」という最大の武器になる。
自分の「欠点」が活きる場所を見つけた人間は強い。
段竹が「身長が伸びて登れなくなった体」をルーラーとして活かしたのと同じように、扉間は「軸のブレ」をクリフバタフライとして昇華させた。
弱虫ペダルは今大会、この「欠点の変換」をテーマの一つとして丁寧に描いている気がします。
六代蓮太の「観察眼」という武器
今週、六代のキャラクターとしての面白さが改めて光りました。
扉間の動きに翻弄されながらも、「中学のバスケのときの動き」と今の走りを重ね合わせて秘密を読み解こうとする。
これ、元マネージャーならではの視点だと思います。
マネージャーというのは「選手を観察する仕事」です。
試合中の動き、癖、体の使い方——そういうものを見続けてきた六代の目が、扉間の走りの秘密を「バスケの記憶」と繋いで解析していく。
戦いながら、観察している。
これ、純粋なクライマーにはなかなかできない芸当です。
六代蓮太という選手の「武器」は脚の強さだけじゃない。
人を見る目、記憶と現在を繋げる頭——マネージャー時代が育てた知性が、クライマーとしての六代を支えている。
渡辺先生、この設定の活かし方も唸るほど上手い。
次週以降も、この観察眼が六代、総北の窮地を救うことになるのではないでしょうか?
木利屋、ついに追いついた——「船津やないわ」の破壊力
今週のラスト、最高でしたね。
扉間が「たしか船津さん」と呟いた瞬間の、「船津やないわ、木利屋や!!」
ここで笑いながら泣きそうになりました。
何度も「船津さん」と間違えられてきた木利屋が、自分でそのツッコミを入れる瞬間。
しかも山岳ラインまで残り3kmの勝負どころで、息も絶え絶えのはずなのに、名前の訂正だけはしっかりやる。
でもこれ、笑いだけじゃない。
「船津やないわ、木利屋や」という一言は、自分の存在を証明する叫びでもある。
866話から「船津さん」と間違えられ続けてきた木利屋。
その積み重ねがあるから、この一言に重みが生まれる。
長期連載の伏線回収というのは、こういう「笑いの中に重さがある」場面でも発揮されるんだな、とおじさんは改めて感じました。
かめさんのツイートの「えええええええ!?予想してなかった」という反応、完全に同意です。
追いついてきたのが柚子越ではなく木利屋——これは確かに予想外でした。
柚子越は段竹に足止めされていたはずなのに、と思っていたところへの木利屋登場。
こういうサプライズを週刊連載でやり続けているのが、弱虫ペダルという作品の凄さです。
こめっこさんへ——小野田と雉のその後
こめっこさんが「坂道はどうしてるの?合流シーンがまだない気がする」とおっしゃっていましたが、おじさんも気になっています。
863話で後方集団に合流した小野田と今泉は、その後しばらく本編から離れています。
山岳ラインまで残り3km——小野田たちがここに追いつくには、まだ相当な距離があるはずです。
そして雉弓射についても、こめっこさんが触れていましたが、おじさんも「そういえば最近出てこないな」と思っていたところでした。
小野田・今泉の合流タイミングと雉の動向は、今後の注目ポイントの一つですね。
次回への期待——三者の山岳バトル
山岳ラインまで残り3km。
扉間(箱学)、六代(総北)、木利屋(京伏)の三者が揃いました。
扉間は「クリフバタフライ」という最強の切り札を持っている。
六代は先輩たちの想いを背負い、観察眼という独自の武器がある。
木利屋は辻さんへの憧れと「自分の意思」という覚悟がある。
三者三様の山岳バトル——誰が山岳賞ゼッケンを獲るのか、おじさんにはまだ全く読めません。
それがまた、来週が楽しみな理由です。
来週が待ちきれません!!
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