山岳賞を獲った六代が、道の外へ倒れていく。
そのとき飛び出した観客は、ただの観客ではありませんでした。
弱虫ペダル最新話(RIDE.886)は大増22P。あの先輩が帰ってきて、山岳賞に思わぬ続きがあることが明かされます。
週刊少年チャンピオン(2026/11/5発売 Vol.49)掲載の弱虫ペダル最新話の感想、考察をお届け。
以下、ネタバレありますので、ご注意ください。
弱虫ペダル RIDE.886(第886話) 最新話 あらすじ(ネタバレ注意!)
前回までのあらすじ
IH2日目の山岳ラインは、総北の六代が箱学の扉間を0.06秒差でおさえて制しました。
掲示板を見た段竹は「キセキ」とつぶやいて涙し、家でスマホを見ていた木中も号泣します。
ところが六代はビーストモードのまま意識がなく、ラインを越えても止まれません。扉間が追いかけますが手は届かず、六代は道の外へ。
スニーカーの誰かが走りこんできたところで次号へ。
前回の感想記事はこちら → 【弱虫ペダル 885話ネタバレ】「勝者の1年生!」——0.06秒差で六代が山岳賞! 段竹の「キセキ」と、止まらない六代を追う扉間
今回のあらすじ
今回のサブタイトルは「1人の観客」。
観客の悲鳴の中、六代は頭から道の外へ倒れていきます。
その間に六代が見ていたのは、学校の夢でした。自転車を背負った六代は、友だちのケイちゃんと恭ちゃんに、インターハイで山岳賞を獲ったと報告します。
けれど、ゼッケンのつもりで見せた紙は運動会のお知らせでした。
そうか、勘違いか。マネージャーだった自分が獲れるはずがない。六代は笑ってそう言います。
現実では、観客の1人が走りこみ、地面すれすれで六代を受け止めました。
周りは「ナイスキャッチ」とわきますが、この観客の顔に見覚えのある人がいました。去年のインターハイ3日目、草津で名前を呼んで応援した選手だと。
元総北キャプテン、ゼッケン5番の手嶋純太です。
去年の3日目、手嶋は山岳賞をトップで通過しましたが、そのあと倒れてリタイアし、ゼッケンは次点の選手に渡ったのだと観客が語ります。
手嶋は扉間に、足を止めるな、こっちはまかせろと声をかけます。お礼を言って先へ進む扉間。
六代はリタイアするのか。そう考えた扉間は、ある決まりを思い出して叫びます。山岳ゲートを最初にくぐっても、そのレースをゴールしなければゼッケンは獲得できない。
3位で通過した京伏の木利屋も、倒れた六代と手嶋に気づきます。6番がリタイアなら自分が2位かと一瞬考えますが、まだ先は長いと走っていきます。
意識が戻った六代は、手嶋を見て思わず口にします。
「ドーナツ先輩…」
昨年のキャプテンになんてことを言ったのかとあわてる六代。足もつって大騒ぎです。
手嶋は、よくやったと六代をねぎらいます。車で旧友と応援に来ていて、急げば山岳賞に間に合いそうだったのだと。
そして自分も、出しきって倒れそうな時に小野田に助けられたのだと語ります。
ちょっと休め、そう言ったあとで手嶋は道の先を指さしました。
「走り出せ」
山岳賞のゼッケンは、その日ゴールしないと手に入らない。登り坂は押してもいい、最後尾でもいい、ちょっとずつでいい。今日のゴールまではたどりつけ、と。
いっしょに来ていた葦木場と宮原も、まだ走らせるのかと驚いています。
そこへ後続の選手たちが通過してきました。その中にいたのが、総北の段竹です。
六代と段竹が目を合わせたところで今回は終わり。
次号も特大22P。アオリは「託された想いと信じた『キセキ』!!!」です。
弱虫ペダル RIDE.886(第886話) X(旧Twitter)での反応
弱虫ペダルファンで行動力ある人って
ホントすごいよなと思う。そこから実際のレース楽しいっての
知ってくれてる人も多いしやっぱコンテンツ力が桁違い(自分も弱ペでロード買った民
— シューティングスター (@44shootingstar) November 4, 2026
弱虫ペダル毎回同じ展開なのに少しアレンジされてるだけで泣くほど感動するのほんと凄いわ
— ドンちゃん (@PjPutshot) November 5, 2026
弱虫ペダル RIDE.886(第886話) 感想、まとめ、考察
【今回の一番】「走り出せ」——同じ道を通った先輩だけが言える言葉
今週はもう、手嶋のこの一言です。
「走り出せ」
倒れた後輩を受け止めた先輩が、ふつうなら言うのは「よくがんばった、もう休め」でしょう。
実際、手嶋もいったんは休めと言います。でもその続きが、走り出せでした。
いっしょにいた宮原が驚くのも無理はありません。おじさんも一瞬、この先輩は鬼かと思いました。
でも、観客の話で理由が分かります。手嶋自身が、去年山岳賞をトップで通過したのに、リタイアしてゼッケンを手放した人なんですね。
あと少しで届かなかった悔しさを、誰よりも知っている。だから、六代に同じ思いをさせたくない。
しかも手嶋は、登り坂は押していい、最後尾でいいと、具体的に逃げ道も用意しています。根性論ではなく、完走するための道順を渡しているわけです。
凡人を自称して、考えて考えて戦ってきた手嶋らしい励まし方だと思いました。
「ドーナツ先輩」——858話の小ネタが、ここで泣かせにくる
シリアスな場面なのに笑ったのが、この呼び方です。
858話で杉元が、合宿の雨の夜に手嶋が車でドーナツを差し入れに来たと話していました。真波が「わおドーナツ」と反応した、あの場面です。
おじさんは当時、ドーナツ(笑)くらいに思っていました。
それがまさか、六代の中で手嶋=ドーナツの人になっていたとは。限界の状態で、お礼が先に出てくるのも六代らしいです。
作中で2人が会ったと語られたのは、あの雨の夜です。その手嶋が九州まで来て、六代を受け止めました。小さな差し入れが、こんなところにつながるんですね。
「天地がひっくり返っても」——運動会のお知らせと、六代の自己評価
今週いちばん切なかったのが、夢の場面です。
六代の見た夢で、山岳賞のゼッケンは運動会のお知らせに変わります。そして六代は、獲れるわけがないと笑ってしまう。
たった今、自分が0.06秒差で勝ったばかりなのに。
元バスケ部マネージャーの六代にとって、インターハイの山岳賞は、夢の中ですら信じられないことなのでしょう。
この夢のあとで目を覚まし、手嶋から本当に山岳賞を獲ったと言われるから、よけいに胸にきます。
ただし、まだ本当の意味では獲っていない。夢のゼッケンが紙に変わってしまったように、今日ゴールできなければ、現実のゼッケンも消えてしまいます。そう考えると、この夢は不吉な予告にも読めます。
「もらっちまうぞオレが」——扉間のエールと、木利屋の計算
ライバルたちの反応も、それぞれに良かったです。
扉間は決まりを思い出し、六代が来なければゼッケンは自分のものになると気づきます。喜んでいいはずなのに、出てきたのは「まだレースやるぞ六代!!」でした。
885話で、出しきった体で六代を追いかけたのに続いて、これです。勝負がしたいと言っていた882話の扉間は、こんな形で山岳賞をもらうことを望んでいないのだと思います。
対して木利屋は、自分が2位になるかもと計算します。これはこれで、873〜876話で誇りのために山を追った木利屋らしい、正直な反応です。
ちなみに今回のアナウンスで、木利屋が3年生だとはっきりしました。
手嶋はなぜここにいるのか——872話からの伏線回収
手嶋の登場は、ちゃんと準備されていました。
872話で手嶋は小倉駅に着き、めんたいこポロッキーに目を奪われつつ別府へ向かいます。そこで葦木場が借りてきたレンタカーに乗り、なぜか箱学3年の宮原も同乗することに。
今回のもう1人交ざってたけど、というぼやきは、この宮原のことです。葦木場のLONG TOWERのシャツにも笑いました。
さらに872話の手嶋は、一年前のあの時、自分もあいつに助けられたと考えていました。そのあいつが小野田で、助けられたのが今週語られた倒れそうな時だったわけです。
小野田に助けられた手嶋が、小野田の後輩を助ける。バトンが1周して戻ってきました。
「おまえだけのもんじゃないんだろ」——段竹の前で問われる答え
手嶋の言葉で、もう一つ大事なのがこれです。
「おまえだけのもんじゃないんだろ」
865話で段竹が託した夢、884話で六代を支えた木中と段竹の記憶。885話の鏑木の「おまえの願いは叶ったぞ」。
あの山岳賞は、もう総北みんなのものです。
だからこそ、ラストに段竹が通りかかるのが効いています。喜んでいたはずの段竹が、地面に座りこんだ六代を見る。ここで六代は走り出せるのか。
868話の手嶋の言葉から始まった「キセキ」が、次号また手嶋の前に戻ってくるのが楽しみです。
【自転車用語】山岳賞と「完走」
山岳ゲートをトップで通過しても、その日のレースをゴールしないと、ゼッケンは獲得できない。
実際のステージレースでも、賞のジャージを着るには、その日のステージを完走していることが基本です。途中で棄権した選手は次の日から走れないので、ジャージも次の順位の選手に移ります。
手嶋の言う登り坂を押して歩くのも、ロードレースでは認められています。ただ、実際のレースには制限時間(足切り)があることが多いので、最後尾でいいとはいえ、六代にそれほど余裕はないかもしれません。
次号への期待——六代は走り出せるのか
六代の体はボロボロで、足もつっています。そこに段竹。
段竹は何を言うのか。六代はもう一度自転車にまたがれるのか。そして、今日のゴールまではどれだけ距離が残っているのか。
次号も特大22Pです。
来週が待ちきれません!!
まとめ
今回の弱虫ペダルRIDE.886は、「1人の観客」の回でした。
- 倒れる六代を受け止めたのは、元総北キャプテンの手嶋純太
- 手嶋は去年、山岳賞をトップで通過したあとリタイアしていた
- 山岳賞のゼッケンは、その日ゴールしないと獲得できない
- 六代の第一声は「ドーナツ先輩」。手嶋は「よくやった」、そして「走り出せ」
- 葦木場と宮原も同行。そこへ段竹が通りかかる
続きはぜひ漫画で。
もっと読む
- 【弱虫ペダル】最新刊・完結・何巻まで?漫画の読み方完全ガイド
- 【弱虫ペダル】小野田坂道の全戦績・結果まとめ!ママチャリ少年から王者への軌跡
- 【弱虫ペダル】御堂筋翔の全戦績・変身まとめ!勝利への執念が生んだ「形態変化」の歴史
- 【弱虫ペダル】3年目インターハイ総北高校メンバーまとめ!脚質・役割とチームの特徴
それぞれのチームのIHメンバーや戦績をじっくり知りたい方は → 弱虫ペダル まとめ・一覧
段竹が山岳賞の夢を六代に託した場面を読み返したい方は → 【弱虫ペダル 870話ネタバレ】
手嶋がドーナツを差し入れた話が出てくる回は → 【弱虫ペダル 858話ネタバレ】
手嶋が九州へ向かった回を読み返したい方は → 【弱虫ペダル 872話ネタバレ】
扉間と六代の勝負の始まりを読み返したい方は → 【弱虫ペダル 881話ネタバレ】「クールになれ!!」
これまでのIHの流れを振り返りたい方は → 過去の最新話一覧

コメント