【弱虫ペダル 881話ネタバレ】「クールになれ!!」——扉間が知った“クール”のつらさと、がうがうで追いついた六代

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弱虫ペダル

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週刊少年チャンピオン(2026/10/1発売 Vol.44)掲載の弱虫ペダル最新話の感想、考察をお届け。

以下、ネタバレありますので、ご注意ください。

原作の漫画を手元で読みたい方は、こちらからどうぞ。

漫画『弱虫ペダル』(渡辺航/秋田書店)

週刊少年チャンピオンで連載中の自転車ロードレース漫画。

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弱虫ペダル RIDE.881(第881話) 最新話 あらすじ(ネタバレ注意!)

前回までのあらすじ

インターハイ二日目、山岳ラインのある牧ノ戸峠。標高1330m、今大会の最高地点です。

ビーストモードの代償でボロボロの六代に、扉間は一瞬「連れていって夢を見させてやろうか」という親心を覚えます。

それでも扉間は、勝負の間際にはクールになると決めた自分を選び、残り700mで無慈悲に加速。「アディオス」と六代を置き去りにしました。

置いていかれた六代は、その加速に扉間の気遣いと熱を感じ取り、心のパワーがよみがえります。

小野田、木中、段竹に詫びを入れ、この先はたぶんリタイアすると覚悟した六代は、襟元に手を伸ばしたのでした。

前回の感想記事はこちら → 【弱虫ペダル RIDE.880】「アディオス」のあとに残った熱——六代、リタイア覚悟の二度目ビースト

▶ 次の話(882話)はこちら → 【弱虫ペダル 882話ネタバレ】「居並ぶ がう!!」——「クールになれって方が無理がある!!」扉間と六代、山岳ゲートへ最後の一騎打ち

今回のあらすじ

今回のサブタイトルは「クールになれ!!」。

山岳ラインまで残り600m。息も絶え絶えの六代の目に、峠の山あいに立つ山岳ゲートが見えてきます。

段竹から任された、あのゲートです。

六代の頭に浮かぶのは、ここまで背中を押してくれた人たちの言葉。

小野田の「自由に走ってください」、鏑木の「失敗も成功もオレは問わん」、木中の「オレが保証する」、そして段竹の「キセキを信じろ」。

六代はその全員に詫び、「リタイアします!!」と叫んで、ジャージを頭からかぶります。

一方、残り500mで独走に持ち込んだ扉間。

沿道からは「箱根学園は昨日も山岳賞を獲っている」「2日目もハコガクだ」と歓声が上がり、1年生だと知った観客は驚きます。

六代はもう来ない。それでいい。余計な感情は切り捨てる——そう自分に言い聞かせる扉間ですが、胸の中には初めての感情が渦巻いていました。

ここで、入部したころの扉間の回想に入ります。

坂で負けて寝転がる扉間に、「クール」になることを教えたのは新開悠人でした。

焦りや恐怖心だけでなく、喜びや過剰な親切心、友情さえ、ときにはレースの邪魔になる。大切なのは信頼と自信で、それ以外は切り捨てる。

その日から扉間は、授業中も廊下でも「クールに」と唱えるようになり、みるみる強くなっていきます。

部室では真波が、悠人に「何か吹き込んだの?」と聞き、1年でチーム内予選を上がれば悠人のような「1年レギュラー」だね、と笑っていました。

現在。扉間は、クールであることでここまで来たと自分を確かめ、六代を置き去りにしたことを悔やむ迷いを振り払おうとします。

残り400m。涙を拭って、1人で山岳ゲートへ——。

ところが、後ろから沿道の声援が聞こえてきます。

木利屋か、柚子越か。振り返った扉間が見たのは、ジャージを頭からかぶった六代でした。

限界のはずの「がうがうモード」で、六代が追いついてきたのです。

次号は大増22ページ。二人の一騎打ちが、もう一度始まります。

弱虫ペダル RIDE.881(第881話) x(旧twitter)での反応

弱虫ペダル RIDE.881(第881話) 感想、まとめ、考察

【今回の一番】「クール」って、こんなにつらいのか

今週いちばん刺さったのは、独走に入った扉間の独白でした。

六代はもう来ない。それでいい。オレはクールな男だ——と言い聞かせた直後に、

「『クール』ってこんなにつらいのか!!」

前回、扉間は「勝負の間際はクール」という自分との約束を守って、六代を置いていきました。

でも、置いていって終わりではなかった。

勝ったはずの側が、置いていったことに苦しんでいる。

880話で六代は、抜かれるときに扉間が少し泣いていたと感じ取っていました。あれは六代の思い込みではなかったんですね。

今週、扉間は実際に涙を拭っています。

クールというのは、何も感じないことではなく、感じたうえで切り捨てること。だからこそ、つらい。

扉間がいっぺんに好きになりました。

六代の「すいません」——リタイア宣言の前に浮かんだ4人

冒頭、残り600mで六代の頭に浮かぶのは4人の言葉です。

  • 小野田の「自由に走ってください」(861話)
  • 鏑木の「失敗も成功もオレは問わん」(861話)
  • 木中の「オレが保証する」(877話)
  • 段竹の「山岳賞をとってこい」「キセキを信じろ」(868〜869話)

どれも、この二日目の山で六代が受け取ってきたバトンです。

前回の感想で、このおじさんは「これだけのバトンを持ったまま、リタイアすると先に言ってしまう」と書きました。

今週はその答え合わせでした。六代は4人全員の顔を思い浮かべてから、「すいません!!」と頭を下げ、ジャージをかぶる。

謝るのは、三日目に脚を残せないかもしれないから。

でも、謝りながらも止まらない。ここで山岳ゲートをあきらめることのほうが、4人への裏切りだと六代は考えているのだと思います。

小野田坂道がこれまでどう走ってきたかを振り返ると、「自由に走れ」がどれだけ重い言葉かがよくわかります。

→ 小野田坂道の戦績まとめ

【回想】「クールになれ」は、新開悠人の教えだった

今週の目玉は、扉間の「クール」の出どころが明かされたことです。

教えたのは、2年の新開悠人でした。

挑発に乗って前に出ては負け、坂で寝転がって悔しがる扉間。その扉間に、悠人は「冷静でいること」「内なる自分を鎮めること」を説きます。

おもしろいのは、「クール」という言葉は、もともと扉間自身が口にしていたものだったという点です。

最初のころ扉間が「ヨユーでバチーンとクールに」と言っていたのを、悠人が拾って、本物の武器に作り直してやったんですね。

そして、悠人の教えの中身がなかなか厳しい。

焦りや恐怖心がレースの敵なのは当然として、喜びも、過剰な親切心も、友情も、ときには邪魔になる。

前回、扉間が六代に感じた「親心」は、まさにこの「過剰な親切心」でした。だから切り捨てた。

悠人自身も、兄・新開隼人の影を背負いながら「超えなきゃなんないんだオレは」と走ってきた選手です。感情に振り回される怖さを、誰よりも知っているのかもしれません。

この回想、悠人の「信頼と自信」という言葉が、今週の後半でそのまま扉間の支えになっているのもうまいところです。

箱根学園の1・2年の関係を整理しておきたい方はこちら。

→ 箱根学園メンバーまとめ(3年目インターハイ)

「クールに、クールに」——赤面する扉間がかわいい

回想の中盤、授業中も廊下でも「クールにクールに」と唱え続ける扉間が、正直かわいすぎました。

先輩に「うーすトビー」と声をかけられても、クールに素通り。

女子に「最近扉間くんてクールだよねー」と言われて、真っ赤になりながら「クールに!!」。

全然クールじゃないんですよね。

でもこの「形から入る」一生懸命さが、扉間蘭樹朗という魅力だと思います。

878話で扉間は、理解できないものを乗り越えてきた男だと自分を語っていました。その乗り越え方の正体が、悠人の言葉を愚直に唱え続けることだった。

真波と悠人の「1年レギュラー」——扉間はその系譜に並べるか

部室の場面も見逃せません。

真波が「1年で上がったら悠人みたいに『1年レギュラー』だよ、伝説の」と笑い、「オレらの希少性が薄れちゃうなー」と続けます。

真波も悠人も、1年生でインターハイを走った選手です。

そこへ3人目として名乗りを上げたのが扉間。悠人いわく、チーム内予選を抜ける見込みは「今んところ3:7」。

結果は、ご存じのとおり。扉間は16番のゼッケンをつけて、いまインターハイの山を登っています。

王者・箱根学園で、1年生がレギュラーを取る。

その重みを知っているからこそ、扉間は「確実な勝ち」にこだわる。前回の非情な加速の理由が、ここでようやく腑に落ちました。

「後ろで声援!?」——沿道が先に気づいた追い上げ

後半の演出で好きだったのは、六代の追い上げを観客の声で先に知らせるところです。

前回、沿道の女の子は「同じ一年生なのに、連れていってあげればいいじゃん」と扉間を責めていました。

その沿道が、今週は「いけぇ」「踏め」と後ろの誰かを応援しはじめる。

扉間は、木利屋か、柚子越かと考えます。六代のはずがない。手も足も震えて、今にも止まりそうだったのだから。

そして振り返った先にいたのが、ジャージをかぶった六代。

「がう」

たった一言なのに、背筋がぞわっとしました。

ビーストモードは、879話で限界を迎えたはずの走りです。それを、意識のある状態で、リタイア覚悟でもう一度。

まさか、と扉間が言うのも当然です。

【自転車用語】山岳賞・山岳ゲート・独走

今週は「山岳ゲート」「残り○m」「独走」という言葉がたくさん出てきたので、少しだけ整理しておきます。

  • 山岳賞: ロードレースで、コース上の決められた峠(山岳ポイント)をいちばんに通過した選手に与えられる賞。インターハイでは二日目の山岳ラインがその舞台です。
  • 山岳ゲート/山岳ライン: 山岳ポイントの判定地点。今回の牧ノ戸峠のように、アーチやバナーが立っていて、ここを先に通過した選手が山岳賞を獲ります。
  • 残り距離の表示: ゴールや山岳ポイントの手前には「LAST 600M」のような看板が出ます。今週の扉ページの看板が水玉模様なのは、ツール・ド・フランスで山岳賞ジャージが水玉(マイヨ・ア・ポワ)であることにちなんだデザインです。
  • 独走: 集団やライバルを引き離して、1人で先頭を走ること。風よけがいないぶん消耗は大きいですが、追う側は相手の姿が見えるぶん、心理的に追いやすくなることもあります。

独走している扉間が「後ろの声援」で異変に気づくのは、まさに独走ならではの場面でした。

「心揺らすなという方が無理がある」——クールと熱のあいだで

ラスト、追いついた六代は、うまく名前も言えないまま扉間を呼びます。

「ラン…ジュ…ロ…グン」

限界の動きで、限界の覚悟で、まっすぐこちらを見ている。

扉間は、悠人に教わった「心を揺らすな」を、自分で手放します。

「心揺らすなという方が無理がある!!」

このおじさんは、ここが今週の本当の答えだと思いました。

悠人の教えは「喜びも友情も、ときには邪魔」。でも「ときには」なんですよね。

全部を切り捨てるのがクールなのではなく、切り捨てちゃいけないものが何かを見分けるのがクール——扉間は、六代という相手と出会って、それを初めて知ったのかもしれません。

880話で六代は、扉間のことを「あっちい男」と言いました。

クールであろうとした扉間の熱を、六代はとっくに見抜いていたわけです。

次号への期待

山岳ゲートまで残りわずか。二度目のビーストモードの六代と、心を揺らした扉間。

六代の体は、ゲートまで持つのか。

扉間は、クールと熱のどちらで踏むのか。

そして、この一騎打ちのあと、六代は三日目を走れるのか。

どれも気になりますが、このおじさんがいちばん見たいのは、ゲートを越えたあとの二人の顔です。

来週が待ちきれません!!

まとめ

今回の弱虫ペダルRIDE.881は、「クール」のつらさの回でした。

  • 残り600m、六代は4人のバトンに詫びて「リタイアします!!」と二度目のビーストへ
  • 独走の扉間が知った、「クール」ってこんなにつらいのか、という初めての感情
  • 回想で明かされた「クールになれ」の師匠は新開悠人
  • 真波と悠人の「1年レギュラー」と、そこに挑んだ扉間
  • 沿道の声援で気づいた六代の追い上げと、「心揺らすなという方が無理がある!!」

続きはぜひ漫画で。

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