【弱虫ペダル RIDE.862】最新話 先輩を超えたくて、先輩になった (ネタバレ注意!)

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弱虫ペダル

週刊少年チャンピオン(2026/4/23発売 Vol.21+22)掲載の弱虫ペダル最新話の感想、考察をお届け。

以下、ネタバレありますので、ご注意ください。

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弱虫ペダル RIDE.862(第862話) 最新話 あらすじ(ネタバレ注意!)

前回までのあらすじ

杉元と後続のハコガクが先頭集団に合流。

箱学6人の合流直後、扉間・柚子越・銅橋の3名が先行し、山岳賞ラインへと向けて飛び出す。

小御堂筋は総北に小野田坂道がいないことに気がつき、木利屋・水田の2名を山岳賞ラインへ送り出す。

キャプテン代理の鏑木は、1年生・六代蓮太に追うよう指示を出す。

さらに段竹も「六代のケアをしてやれ」と続かせ、総北は2名を山岳賞ラインへ投入。

前回の感想記事はこちら【弱虫ペダル RIDE.861】

あらすじ

先頭を行く箱学の銅橋・扉間・柚子越の3名。

銅橋が2人に追いつき、後ろに入るよう指示を出す。

「誰が山岳ゼッケンを獲るか」——その話題で扉間と柚子越のバチバチな火花が散る。

先輩か後輩か。経験か勢いか。

互いに一歩も引かない中、銅橋が一喝。

「誰が獲るかより、必ず獲ることだ」——箱学らしい鋭い一言で後輩2人を黙らせた。

一方、京都伏見の木利屋と水田も山岳ラインへ向けて前進中。

お調子者の水田が勝手にテンションを上げる中、木利屋の脳裏には過去の記憶が蘇る。

中学時代に憧れた先輩・辻明久さん

地元のヒルクライム大会で京伏ジャージを着て優勝する姿に、木利屋は「オレもあのジャージで山岳で手を挙げてみたい」と思った。

去年のインターハイは途中リタイア。

今年こそ——そんな密かな想いが、山岳賞ラインへの脚を駆り立てていく。

総北側では段竹と六代が追走中。

段竹が前を引くと言うが、六代も「オレが引きます」と譲らない。

そして六代は段竹に向けて、おずおずとこう言う。

「段竹さんこそ山岳を狙ってください——箱学の新開さんを倒すほどの力があると聞いています」。

しかし段竹の反応は、沈黙だった。

弱虫ペダル RIDE.862(第862話) x(旧twitter)での反応

弱虫ペダル RIDE.862(第862話) 感想、まとめ、考察

先輩を超えたくて、先輩になった

今週のテーマを一言で表すとしたら、おじさんはこれだと思います。

扉間と柚子越の「山岳賞争い」、木利屋の「辻さんへの憧れ」、六代の「段竹さんへの信頼」——。

どのエピソードにも、先輩と後輩のまなざしが交差している。

それが862話という回の、静かで深いテーマではないでしょうか。

扉間・柚子越のバチバチ感がたまらない件

扉間と柚子越、この二人のやり取りが今週の白眉でした。

1年生の扉間は勢いと才能の塊。

2年生の柚子越は「先輩」という立場を盾にしながらも、内心ではきっちり山岳賞を狙っている。

面白いのは、二人とも「譲る気がゼロ」なところです。

柚子越が「先輩立てれる?」と聞けば、扉間は「1年かわいがれます?」と返す。

{{{nm(お互い一ミリも引かない。}}}

これ、傍から見れば微笑ましいじゃれ合いですが、実態は本気の「俺が獲る」宣言です。

ここで重要なのは、二人の言い争いを銅橋が一言で切った点です。

「誰が獲るかより、絶対に獲ることだ」——。

この言葉、ものすごくシンプルなんですが、箱学というチームの哲学そのものを圧縮している気がします。

個人の欲求を否定するわけじゃない。

ただ、チームの結果が先にある。

その枠の中で好きにやれ——という、銅橋なりの「先輩の背中」を見せた瞬間です。

銅橋正清というキャラクター、3年目にしてようやくその大きさが見えてきた気がして、おじさんはちょっと感動しています。

去年は「強いスプリンター」という印象が強かったのですが、今年の銅橋にはチームの柱としての風格がある。

人って成長するんですね。おじさんも見習いたい(無理そう)。

木利屋の「辻さん」という原点

今週、一番じんわりきたのは木利屋の回想でした。

京都伏見という強豪校に入るのは、並大抵の覚悟ではできません。

木利屋がそこへ入ったのは、中学時代に地元のヒルクライム大会で見た、先輩・辻明久さんの優勝姿があったから。

「京伏のジャージで山岳で手を挙げてみたい」——その一心で入部し、顔が似ているとからかわれながらも辻さんと親しくなり、山の極意を教わった。

これ、憧れが人生の方向を決めたという、ごく普通の、でも誰にでも刺さる話です。

おじさんも昔、何かに憧れて「あんなふうになりたい」と思ったことがある。

今ではすっかり忘れてしまっているけれど(何でしたっけ……)。

木利屋は去年のインターハイで途中リタイアしています。

チームを山で引いて力を使い果たしてちぎれた——その経験は、彼の中でどんな形で残っているのか。

「今年は2日目ゴールまでいければいい」と思っていた、と作中で語られますが、山岳賞ラインを前にして、その思いが揺らぎ始めている。

「辻さんならどうするやろう」という問いが、木利屋の中にはいつもある。

しかし、今回は、「ゴールで手を挙げたい」今の自分の意思で走る宣言でもある。

木利屋くん、今週だけで一気に好きになりました。

御堂筋の「駒」として動かされるだけの存在じゃない。

彼には彼の物語がある——そのことを渡辺先生は丁寧に描いてくれています。

水田幸という「兄の背中を追う弟」

木利屋の隣にいる水田も、今週ちらりと掘り下げられました。

「伝説のキャプテン水田信行の弟」として京伏入りし、兄貴の2日目山岳賞2位の雪辱を晴らしたいという。

お兄ちゃんの2位を弟が1位にする——これもまた「先輩・先人の背中を追う」物語です。

木利屋と構造が似ている。

ただ水田くん、キャラが元気すぎて若干木利屋の回想の深みと対比になっていますね(笑)。

「船っ……木利屋さん」と間違えたり、「大チャンスすよね大チャンス」とはしゃいだり。

おじさんはこういうムードメーカー枠、嫌いじゃないですよ。

むしろレースの緊張感をほぐしてくれる存在として、今後も活躍してほしい。

段竹の「沈黙」が重い

そして今週ラストの引き——段竹への六代の一言。

「段竹さんは箱学の新開さんを峰が山で倒すほどの力を持っていると聞いています」。

その言葉に対して段竹は、沈黙した。

この沈黙、何を意味するのか。

峰が山でハコガクの新開悠人を倒した——それは確かに段竹の実績です。

でも段竹竜包というキャラクターは、「俺が!俺が!」というタイプではない。

どちらかというと縁の下の力持ち、チームのために動く漢。

だから六代に「山岳を狙ってください」と言われたとき、素直に「そうする」とも「違う」とも言えない何かが、彼の中にあったのかもしれない。

おじさんの読みでは、段竹は今の役割(六代のサポート)に集中しようとしている一方で、六代の言葉が「山岳賞を狙えるかもしれない自分」を揺さぶっている——そういう葛藤の沈黙ではないかと思います。

アシストとして走るのか、自分の夢を追うのか。

これ、段竹に限らず弱虫ペダルという作品が繰り返し描いてきたテーマです。

1年目の田所さん、2年目の荒北さん、そして今年の段竹。

誰かのために走る者が、自分のために走る瞬間。

その瞬間がいつ来るのか——来週以降が楽しみでなりません。

いや、でもここは、最後、自分のために走ったけど、やっぱりムリだってなって六代がリザルトを獲得するというシナリオではないでしょうか。

「2日目の終わりが近い」という空気と、それでも走り続けること

弱虫ペダル3年目の2日目インターハイが佳境に入っています。

3年目というのは、今の3年生にとって「最後」の年です。

小野田も、今泉も、鳴子も、真波も、銅橋も——みんな今年が最後のインターハイ。

「最後」を走る者の重さと、「まだこれから」の1・2年生の軽さが、今の弱虫ペダルには混在している。

木利屋の回想も、段竹の沈黙も、扉間と柚子越のバチバチも——全部その「時間軸のズレ」から生まれているドラマです。

おじさん、もう少し若かったらもっとサラッと読めたのかもしれないけれど、なんかね、中年になるとこういう「最後の年」という設定が刺さりすぎて困ります。

そして世代交代という新しい風が新鮮でもあり、切なくもあり。。。

毎週ちゃんと号泣する準備をして読んでいます。

来週が待ちきれません!!

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