週刊少年チャンピオン(2026/6/25発売 Vol.30)掲載の弱虫ペダル最新話の感想、考察をお届け。
以下、ネタバレありますので、ご注意ください。
弱虫ペダル RIDE.870(第870話) 最新話 あらすじ(ネタバレ注意!)
前回までのあらすじ
いよいよ山岳賞争いの火蓋が切られた。
前に出る六代。
それに続く扉間。
段竹が命を削って六代を飛び出させ、体を盾にして柚子越を足止めした。
六代が落としそうになった補給をキャッチした扉間——その補給はライム味だった。
今朝「レース中、山で会ったら一緒に食おう」と言っていた相手が、まさか山岳賞を争う相手だったとは。
前回の感想記事はこちら【弱虫ペダル RIDE.869】
RIDE.870 あらすじ
「前を走っていた総北はお前だったのか!!」と扉間が驚き、「ハコガクは蘭樹朗くんの方だったんだ!!」と六代も驚く。
今朝補給を分け合った相手だった——。
扉間は興奮気味に「今朝話したライムのことが山岳賞でマジで会うとか、昔中学時代に別の種目で会っていた「今」とか、ガチでマジでバッチバチ奇跡じゃんか!!」と叫ぶ。
「なんで自転車やってるんだ」と聞かれた六代が、裏門坂のことを話しかける。
しかし扉間は「それより朝言ったように一緒に補給しようぜ!!」と、話の腰をぶった切る。
「せーの、空を見ろォォ!!」
二人でゼリー補給をゴクゴク——「うんま!!」と声をそろえた。
そして我に返る二人。
「ゆっくりしたいけどな」「今は」「山岳ゼッケンの勝負どころだ!!」
——言葉の間を互いに埋め合うように、二人は同時にギアを入れ直す。
加速する扉間が前に出た。
コース幅いっぱいを使ったコーナリング、低い姿勢、ヒラヒラとラインを変える走り——六代は「すごい」と感じながらも、「このジャージを先輩に託されている」という想いで食らいつく。
「いかせるわけにはいかないっテ!!」
そして六代は扉間の背中に張りついた。
「もうマネージャーじゃないってことか、六代」
「ならいいぜ。オレの二つ名の由来を見せてやろう。」
扉間の顔つきが変わった。
後ろから一人、上がってくる。
弱虫ペダル RIDE.870(第870話) x(旧twitter)での反応
ロードレースの知識0の状態で弱虫ペダルを見てるけど、これって現実でもこんな感じなんやろか
実際にこうなのか、フィクション混ざってんのかよく分からん— すぱ (@sparda1016) June 25, 2026
弱虫ペダル見てると立ち漕ぎしてるやつみとダンシングしてるってなるんよね
極端すぎるガキです— yamako🗝 (@yama_muscle822) June 25, 2026
弱虫ペダル RIDE.870(第870話) 感想、まとめ、考察
「ガチでマジでバッチバチ奇跡」という言葉の破壊力
「ガチでマジでバッチバチ奇跡じゃんか!!」——語彙力が追いついていない(笑)。
でもそれがかえって高校生らしい純粋な驚きを伝えていて、最高でした。
今朝ライムの補給を分け合った相手。
中学時代に別の種目で会っていた相手。
それが今、インターハイの山岳賞を争う相手——。
「奇跡」という言葉をこんなにストレートに使える年齢を、おじさんは少し羨ましいと思いました。
思えば前回、手嶋先輩が段竹に語った「奇跡論」がありました。
準備した者のところに、奇跡は転がってくる。
扉間と六代の「再会」も、ある意味では必然の奇跡です。
扉間は朝から六代に声をかけた。六代は段竹の教えで早めに補給を取ろうとした。
その二つの行動が重なったとき、補給を拾うという「偶然のような必然」が生まれた。
奇跡は、準備した者たちの間に転がってきたのです。
「せーの、空を見ろ」というシーンの愛しさ
今週一番好きなシーンは、正直ここです。
インターハイの山岳区間、山岳賞を争う二人が、ひとときゼリーを一緒に飲む。
普通に考えればありえない光景です。
敵同士が、レースの最中に、しかも勝負どころの山岳区間で、仲良く「せーの」をやっている。
でもこの場面が今週一番「弱虫ペダルだな」と感じた瞬間でもあります。
弱虫ペダルという作品は、自転車競技の厳しさを描きながら、同時に自転車が繋ぐ「人と人の縁」も丁寧に描いてきました。
ライバルだけど、仲間でもある。
敵だけど、この道を共に走っている。
今泉と御堂筋の長い因縁、鳴子と銅橋のスプリント、真波と小野田の友情と対決——。
弱虫ペダルの「強さ」は、いつも「繋がり」と一緒に描かれている。
扉間と六代が「うんま!!」と声をそろえた瞬間、その系譜にこの二人も加わったと思いました。
「ゆっくりしたいけどな」——この間の使い方が上手すぎる
六代の「ゆっくりしたいけどな」に扉間が「おう!!」と答えて、六代が「今は」と続け、扉間が「山岳ゼッケンの勝負どころだ!!」と締める。
セリフを細切れにすることで、二人が同じテンポで呼吸していることが伝わってくる。
補給でほんの一息ついた瞬間——その短い「止まり」があるからこそ、その後の加速が映える。
渡辺先生のコマ割りとセリフの呼吸感は、長期連載の中で本当にダレることなくイキイキと感じられます。
言葉が少ないのに、伝わってくる感情量が多い。
少年漫画で最も難しい「余白の演出」が、870話でも光っていました。
六代蓮太、「マネージャー」を卒業する瞬間
「もうマネージャーじゃないってことか、六代」
「ない!!」
この短い問答、はなかなか重い一言と感じました。
六代蓮太は元バスケ部マネージャーという異色の経歴の持ち主です。
「支える側」の人間として部活を過ごしてきた。
でも今、彼は「支えられる側」ではなく、「戦う側」として走っている。
段竹に「想いを背負って山岳賞をとってこい」と言われた。
鏑木に「自由に走れ」と送り出された。
小野田から事前にオーダーをもらっていた。
それだけの「支え」を受けた上で今、六代は自分の意思で「ない!!」と言い切った。
支えてもらう側から、自分で答えを出す側へ。
これが六代蓮太の成長の瞬間だとおじさんは思います。
バスケのマネージャーだった頃の六代を知らないけれど、今の六代は確かに「選手」の目をしている。
扉間の「二つ名の由来」——次回への大きな引き
今週最後、「オレの二つ名の由来を見せてやろう」という扉間の一言。
扉間蘭樹朗——この選手の「もうひとつの呼び名」、おじさんはまだ知りません。
「息も絶え絶えなルーラーごときに苦戦している場合ではない」という扉間の自己分析が前回あったように、扉間は自分に「冷静さが足りない」と自覚している。
その扉間が「顔つきを変えて」二つ名を出してきた——これは本気モードに切り替わった扉間の宣言です。
後ろから一人上がってくる——柚子越か、それとも別の誰かか。
個人的にはこのあたりで御堂筋もありかと思っております。
山岳賞争いはいよいよ佳境です。
六代、扉間の二つ名を食らいながら、それでも張りつけるか。
段竹が命を削って作ったリードを守り切れるか。
来週が待ちきれません!!
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