【弱虫ペダル 854話ネタバレ】友達と走る喜び、今泉復活の号泣回

弱虫ペダル

週刊少年チャンピオン(2026/2/26発売 Vol.13)掲載の弱虫ペダル最新話の感想、考察をお届け。

以下、ネタバレありますので、ご注意ください。

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弱虫ペダル RIDE.854(第854話) 最新話 あらすじ(ネタバレ注意!)

前回までのあらすじ

インターハイ2日目、総北のエース・今泉は「バッドデイ」と呼ばれる体調不良に見舞われ、手足が震えて集団から遅れてしまいました。

その今泉を救うために、小野田は自分から後ろへ下がります。

小野田がとった方法は、2人でアニソン「恋のヒメヒメぺったんこ」を歌いながら登るハナウタクライム。

歌に合わせてケイデンスを上げ、2人は前の選手を次々と抜きはじめたのでした。

前回の記事はこちら【弱虫ペダル RIDE.853】

ハナウタクライムは「全開」だった

前を走っていた甲斐道と1年生の黒川は、後ろから総北の2人が迫っていることに気づきます。

甲斐道は、総北の小野田は鼻歌を歌って速く登るのだと黒川に教えますが、さすがにハミング程度だろうと高をくくっていました。

ところが追い抜いていった2人は、歌詞がはっきり聞き取れるほど全開で歌っていたのです。

あっさり抜かれた甲斐道と黒川は、あわてて2人を追いかけます。

二番の歌詞と、今泉の気づき

2人はボトルで喉をうるおし、二番の歌詞へ。

小野田は、半音上がるところや、口でリズムを取る「たたたたん」のところまで、まじめに今泉に説明します。

それにつき合ううちに、今泉は気づきました。

小野田が楽しそうにしていると、苦しいはずのレースなのに自分まで少し楽しくなる。

そして、ずっと昔、出会ったころの裏門坂での勝負を思い出します。

「オレはおまえの友達か?」

今泉は小野田に、楽しいかとたずねます。

小野田は、インターハイで今泉と一緒に走れて、歌まで一緒に歌えるのがすごく楽しいと答えました。

今泉は、ハナウタクライムは自分ひとりが速くなる技ではなく、小野田の楽しさが周りを引っぱる力なのだと言います。

裏門坂で、なぜそこまで追いかけてくるのかと聞いた今泉に、小野田は「友達がいないから」と答えていました。

あれから友達はできたか。自転車がつないでくれると言っていたな。

そう語りかけた今泉は、こう聞きます。

「オレはおまえの友達か?」

小野田の答えは「うん!!すごく!!」。

今泉も「オレもだよ」と返し、照れた小野田は占いか何かかと大あわてでした。

手の震えが止まった

小野田は前に4人の選手を見つけ、二番の歌詞で抜きにいこうと声をかけます。

今泉は心の中で、小野田と一緒に走りたい、歌いたいという気持ちが自分を引っぱっていると感じていました。

そして、歌に神経を向けているせいなのか、さっきから手の震えが止まっていることに気づきます。

最初の峠のピークまで残り約500m。その先はダイナミックな下りです。

2人は、ピークまでに前の4人を抜けるのか。

一方の先頭では、逃げる御堂筋に、雉が「友達になろう」と持ちかけていました。

▶ 次の話(855話)はこちら → 【弱虫ペダル 855話ネタバレ】雉くんはやっぱり不思議ちゃん!?

弱虫ペダル ride.854(第854話) x(旧twitter)での反応

弱虫ペダル RIDE.854(第854話) 感想、まとめ、考察

【今回の一番】「オレはおまえの友達か?」――3年かけた答え合わせ

今回の854話は、弱虫ペダルの第1話からの物語が、ひとつの答えにたどりついた回でした。

物語のはじまり、裏門坂で今泉を追いかけた小野田は「友達がいない」少年でした。

アニメ研究部をつくって仲間を集めたいと願っていた小野田に、自転車が最初につないでくれた相手が今泉です。

それから3年。

その今泉が、苦しいレースの最中に「オレはおまえの友達か?」と聞き、小野田が迷わず「すごく!!」と答える。

3年かけた答え合わせのような場面に、おじさんは思わず泣いてしまいました。

しかも、ふだんはクールな今泉の口から出た質問だというのが、またいいのです。

ハナウタクライムの本質は「楽しさが人を引っぱる」こと

今泉の分析は、ハナウタクライムという技の本質をついていました。

歌で呼吸とリズムを整え、ケイデンスを上げて速く登る――ここまでは技術の話です。

でも今泉が言ったのは、小野田の楽しさが、周りの人を引っぱっているということでした。

小野田の内側からあふれる楽しさが、純度が高くて透明だから、触れたくなって近づいていく。

これは自転車の技術というより、小野田坂道という人そのものの魅力の説明です。

1年目から小野田は、仲間の背中を押し、仲間に引っぱられて走ってきました。

ハナウタクライムは、その小野田の走り方がいちばん純粋な形で出た技なのだと思います。

【考察】手の震えが止まったのはなぜか

今泉の手の震えが止まった理由を、今泉自身は「歌に神経を向けているせいかもしれない」と言っています。

おじさんは、理由は2つあると考えています。

ひとつは、意識が体の不調から歌へ移ったこと。

苦しさばかりに気を取られていた状態から、リズムや歌詞に集中することで、体の動きが整っていったのかもしれません。

もうひとつは、気持ちが前を向いたこと。

エースなのに遅れてしまったという焦りが、「小野田と一緒に走りたい」という気持ちに置きかわった。

バッドデイは体の問題ですが、それに引きずられて心まで沈むと、さらに走れなくなります。

小野田は、今泉の体ではなく心のほうから立て直したのだと、おじさんは受け取りました。

甲斐道と黒川のツッコミが最高

感動の回でありながら、甲斐道と黒川のツッコミには笑いました。

ハミング程度だろうと思っていたら、歌詞まで聞き取れる全開の歌。

「全然鼻歌じゃない」というツッコミは、読者全員の気持ちを代弁していました。

自転車に乗っていると頭の中で歌が回ることはある、という甲斐道の言葉も、自転車乗りなら共感するところでしょう。

こういうほかの学校の選手の目から見た小野田の描写があるから、小野田のすごさと変わり者ぶりが同時に伝わってきます。

先頭では「友達」をめぐるもうひとつの物語が

ラストでは、先頭を逃げる御堂筋に、雉が「友達になろう」と持ちかけていました。

後ろでは、今泉と小野田が友達であることを確かめ合ったばかり。

前では、友達という言葉そのものを、御堂筋が受けつけない。

この2つの場面を同じ回に並べた構成が見事でした。

次の855話では、御堂筋の答えがはっきり描かれます。

【自転車用語】バッドデイ・ケイデンス・ギアを上げる

今回の話に関わる言葉を、少しだけ整理しておきます。

  • バッドデイ: 何日も続くステージレースで、体調の波から急に走れなくなる日のこと。前回、OBの青八木が説明していたように、どんなに気をつけていても起こりうるもので、ひどいと手足が震えることもあるとされています。
  • ケイデンス: 1分間にペダルを回す回数のこと。小野田はもともと、高いケイデンスで軽いギアをくるくる回して登るのが得意な選手です。歌のリズムに合わせてケイデンスを上げると、一定のリズムで踏み続けやすくなります。
  • ギアを一段上げる: より重いギアに変えて、1回転で進む距離をのばすこと。小野田が「合図したらギアを上げて」と言うのは、2人で同時にスピードを上げるためです。

ハナウタクライムは、気持ちの話であると同時に、リズムとケイデンスという理にかなった登り方でもあるのです。

まとめ

854話は、小野田のハナウタクライムに引っぱられて、今泉が「友達と走る喜び」を取り戻した回でした。

全開で歌いながら次々と抜いていく2人。

裏門坂から3年、「オレはおまえの友達か?」という問いに、小野田は迷わず答えました。

そして今泉の手の震えは止まり、総北のエースが戻ってきます。

峠のピークまでに前の4人を抜けるのか。先頭の御堂筋と雉はどうなるのか。

来週が待ちきれません!!

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