【盤上のオリオン第104話】最新話 私は竜になる――歴史が動く瞬間を、茅森月は目に焼きつけた(ネタバレ注意)

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盤上のオリオン

週刊少年マガジン掲載の漫画 盤上のオリオン最新話の感想、考察をお届け。

以下、ネタバレを含みますので、ご注意ください。

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盤上のオリオン 第104話 最新話 あらすじ(ネタバレ注意)

前回までのあらすじ

佳澄碧と茅森月、三段リーグでの直接対決は佳澄碧の勝利。

佳澄碧は無敗。

茅森月は10勝4敗。

戦いの行方は?

前回の記事はこちら【盤上のオリオン第103話】

今回のあらすじ

茅森月が佳澄碧に敗れた翌局、三段リーグ15戦目。

佳澄碧、勝利。これで15勝0敗。

ギャラリーの奨励会員たちは沸き立ちながらも、プレッシャーをかけまいと押し黙る。

そして三段リーグの状況が明らかになる。

関西の市川が13勝2敗。

2敗は二宮と市川のみ。二人は18戦目に直接対決が組まれている。

どちらかの3敗は必至——つまり16勝すれば、この午後の対局で佳澄碧が勝てば、

歴史上初の女性棋士が誕生する。

誰も声をかけられない中、夕飛だけが「碧、勝った?」とノーテンキに話しかけ、

周囲の奨励会員を騒然とさせる(笑)。

佳澄「じゃあクレープおごって」夕飛「やだよ」——いつもの二人だ。

三段リーグ16戦目。駒音がパチパチと響く。

茅森月は目を離さない。

「目を離すなこの光景を刻みつけるんだ…歴史に名を残そうとする彼女の姿を」

そして盤上で佳澄碧が呟く。

「私は強くなる 強くなる 私は竜になる」

次号へ続く。

盤上のオリオン 第104話 X(旧Twitter)での反応

盤上のオリオン 第104話 感想・考察・まとめ

壬生の本音——「俺が茅森月を竜王にする」

今回まず触れたいのが、冒頭の壬生と天戸のやりとりだ。

佳澄碧の勝利を聞いた壬生は、まず茅森月への「大説教」と「地獄の底まで感想戦」を宣言する(笑)。

パシリもより厳しく、トリートメントも良いものを——相変わらず愛情表現が暴力的だ。

しかしその口から出てきた本音が、今回のおじさんの心を一番揺さぶった言葉だった。

「初の女性棋士はお前んとこの弟子にゆずる だが 女性初のタイトルホルダーはうちの弟子がもらう オレが茅森月を竜王にする……俺の次にな」

「俺の次に」という一言に、壬生自身の将棋人生がそっと滲む。

口が悪くて、嫌な奴で、でも「全員が育てた」と言い切った男が、

茅森月の未来を「竜王」と断言する。

これ以上の激励が、この男にできるわけがない。

天戸が「里村一門、竜王の系譜か」「全く傲慢で度しがたいね」と笑いながらフンと言う——

この二人の関係も相変わらず最高だ。

「押し黙る奨励会員」と「ノーテンキな夕飛」の対比

15戦目を終えた佳澄碧を、奨励会員たちは沸き立ちながらも誰も声をかけられない。

歴史的瞬間が近づいているからこそ、うかつな一言でプレッシャーを与えてしまうことを皆が恐れている。

「なんて声かけりゃいいんだ」「調子崩されたら悔やみきれんでござる」と内心で右往左往する面々が微笑ましい。

そこに颯爽と登場するのが夕飛だ。

「あ!碧 勝った?」

周囲の奨励会員が「二宮!?ノーテンキ!!」と騒然とする中、

佳澄は「モチ&ロンよ」と笑顔で返す。

そして「じゃあクレープおごって」「やだよ じゃあって何?」——いつも通りの二人のやりとりに、

今度は奨励会員たちが「今の佳澄を否定すんじゃねーよ!!おごれよ!!」と騒ぎ出す(笑)。

緊張しきった空間を、夕飛だけが平然と突き破る。

これは夕飛の「ノーテンキさ」ではなく、おそらく意図的な振る舞いだ。

佳澄碧にとって夕飛との会話は、どんな大舞台でも「いつも通り」でいられる場所だ。

その「いつも通り」を作ってあげることが、夕飛なりの最上の激励なのだと思う。

「初の三段リーグで10勝4敗」——茅森月の凄さを改めて考える

今回、壬生のセリフで茅森月の戦績が整理された。

初の三段リーグで10連勝、最終的に10勝4敗。

「そら恐ろしいぜ……」という壬生の呟きが全てを語っている。

三段リーグというのは、前述の通り年に2回・44人が争う修羅の場だ。

初参戦でいきなり10連勝という記録は、どう考えても異常値だ。

4敗したことで昇段レースからは脱落したが、初参戦10勝4敗という数字は、次回以降への巨大な伏線だ。

「本気で将棋をやったらどうなるんだろう」という壬生の言葉は、

読者へ向けた作者からの予告状でもある。

茅森月の三段リーグはまだ終わっていない。

次のリーグで守りを磨いた茅森月が何をするか——おじさんはもう今から楽しみで仕方がない。

16戦目——茅森月が「刻みつける」理由

三段リーグ16戦目、佳澄碧の対局が始まる。

駒音がパチパチと響く中、茅森月は目を離さない。

「目を離すなこの光景を刻みつけるんだ……歴史に名を残そうとする彼女の姿を」

103話で「私があんたに勝つまで勝ち続けて」と宣戦布告した茅森月が、今回は観客として佳澄を見ている。

ライバルであり、敵であり、しかし歴史の目撃者としてその背中を見届けようとしている。

「久しぶりの感覚だった」と茅森は内心で語る。

「運命と対峙した感覚 攻められ追い詰められ細い糸をたぐるように死物狂いで先を読み」——

これは佳澄との対局の回想だ。

あの対局が茅森月にとってどれだけ濃密だったか、この一文が教えてくれる。

負けた対局を「久しぶりの感覚」と肯定的に語れる棋士は、本物だ。

そして「思考の地平線が広がってゆく」という言葉。

佳澄との死闘を経て、茅森月の将棋はまた一段階広くなっている。

「私は竜になる」——この一言の重量

今回のラスト、佳澄碧の内心が静かに燃える。

「私は強くなる 強くなる 私は竜になる」

「竜」という言葉の重さをこの作品の文脈で考えると、その密度に震える。

茅森月は鍛冶竜王の娘、「竜の血統」と呼ばれる。

壬生は「俺が茅森月を竜王にする」と言った。

そして今、佳澄碧が「私は竜になる」と言う。

この作品における「竜」は、単なる強さの比喩ではない。

将棋界の頂点であり、歴史を塗り替える者の象徴だ。

佳澄碧はその言葉を、歴史的瞬間の盤上で、静かに自分に言い聞かせている。

Twitterでも「よし勝ったな!風呂入ってくる!のコピペの流れにそっくり」という声が上がっていた。

おじさんも読みながら「頼む、ここで何も起きないでくれ……」と祈るような気持ちで読んでいた(笑)。

盛り上がれば盛り上がるほど、この作品は信用できない。

良い意味で、だ。どんな結末が待っているかわからないのが、盤上のオリオンの醍醐味だ。

まとめ——歴史が動く、その寸前

104話は「歴史が動く直前」という、最も息の詰まる一話だった。

壬生の「俺が茅森月を竜王にする」という宣言。

夕飛のノーテンキな激励。

茅森月の「刻みつけるんだ」という目撃者宣言。

そして佳澄碧の「私は竜になる」。

すべての伏線が、今この瞬間に向かって収束してきている。

次号、佳澄碧は歴史を作るのか。

おじさんはページをめくる手が震えそうな予感がしています。

来週が待ちきれません!!

もっと読む

キャラクターや将棋用語をじっくり知りたい方は → 盤上のオリオン まとめ・一覧

これまでの対局の流れを振り返りたい方は → 過去の最新話一覧

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