週刊少年チャンピオン(2026/8/6発売 Vol.36)掲載の弱虫ペダル最新話の感想、考察をお届け。
以下、ネタバレありますので、ご注意ください。
弱虫ペダル RIDE.876(第876話) 最新話 あらすじ(ネタバレ注意!)
前回までのあらすじ
山岳賞争いの六代と扉間。
そこへ後方から追走者、京都伏見の木利屋が現れる。
山岳ラインまで残り3km——三者が揃った。
扉間・六代・木利屋の三者がついに横並び。
木利屋が先行し、追いつく扉間。
これまでは御堂筋が指示する「フェイズ」の指令に、木利屋は苦しめ続けられた。
今年はチームもフェイズも捨てて山岳賞を獲る。
先行する木利屋、山岳賞は一体誰の手に!?
前回の感想記事はこちら【弱虫ペダル RIDE.875】
今回のあらすじ
山岳を先行する木利屋、あと2キロほどでインターハイの山岳ラインに到達します。
このまま逃げ切れば、山岳ゼッケンが手に入る——苦しさの中で輝く夢に、しかし音もなく現実が近づいてきます。
追走する扉間は、木利屋が語っていた「荷物」の話の意味はよくわからないながらも、この勝負にかける本気度だけはしっかり伝わってきたと口にし、加速を開始。
一気に差を広げられた木利屋は動揺しつつも、これまで数々のタスクをこなして力をつけてきた自負と、去年よりはるかに登れるようになっている実感を胸に、食らいついていきます。
そこへさらに、総北の一年生・六代までもが木利屋を追い抜いていきます。
新世代の走りか——置いていかれながらも、木利屋はその走りを素直に認めざるを得ません。
アナウンスは、京都伏見の44番を振り切り、箱根学園と総北の二人が再び一対一の争いに戻ったことを告げ、このどちらかが山岳賞を獲ると告げます。
扉間はすでに独走態勢に入ったと余裕を見せ、残り2キロを切ったU字の大曲がりでは、意外にも箱根学園が大きく差をつけている状況。
六代が扉間の名を呼びかけ、扉間もそれを許さないと応じ、二人の攻防はさらに激しさを増していきます。
一方、置き去りにされた木利屋は、二人に追いついたところまでは良かったものの、全力を出し切ってもなお、去年とは違う「届かない差」を突きつけられ、悔しさを噛み締めます。
けれど不思議と、その表情はどこか晴れやかなものでした。
木利屋の頭に浮かんだのは、自分が本当にやりたかったことは「山岳を自分の意志で闘うこと」だった、という気づき。
そしてそこから、御堂筋が本当に心からやりたいことは何なのかという、これまで考えたこともなかった疑問へとたどり着きます。
雑談も長続きしない、心を開かない御堂筋が、あれほど大切にしている感情の正体とは何なのか。
勝つこと、勝利、そのために仲間を使って「フェイズ」をこなさせながらも、一番苦しい部分は結局自分自身でやり遂げてしまう御堂筋。
母親を幼い頃に亡くしているという話を思い出しながら、木利屋は「お前は何を求めて走っているのか」と、御堂筋への問いを胸に抱いたまま、物語は次号へと続きます。
弱虫ペダル RIDE.876(第876話) x(旧twitter)での反応
今週の弱虫ペダル、本気でやってそのうえで負けるとある意味気持ちがいいよな。キリヤが「本気の意味」を知ったところで、最後の年の御堂筋にカメラが行くの作劇の上手さを感じる。
— 手ミー (@hohohohohorn) August 6, 2026
最近の弱虫ペダル、今まで名前覚えてなかったけど木利屋ガンバレーーーってなってる
— ザブDL10だ (@U1848) August 6, 2026
弱虫ペダル RIDE.876(第876話) 感想、まとめ、考察
木利屋、山岳賞には届かず。でもこれは“負け”じゃない
正直、今回は木利屋が山岳賞を獲る展開もあり得ると思って読んでいたので、あっさり突き放されたときは「え、ここで終わるのか」と拍子抜けしかけました。
でも読み終えてみると、これは全然“負け”の話じゃないんですよね。
全力を出し切った上で届かなかったという結果と、それでもどこか晴れやかな表情を見せる木利屋——このギャップに、今回一番グッときました。
去年の自分と比べたら圧倒的に登れるようになっている、という実感を得られたこと自体が、木利屋にとってはもう十分すぎる収穫だったんだと思います。
一年生二人にまとめて置いていかれる屈辱、でも認めてしまう潔さ
扉間だけでなく六代にまで抜かれるという、普通なら心が折れてもおかしくない展開。
このおじさんが会社で後輩に一気に抜かれたら多分立ち直れないんですが、木利屋は新世代の走りかと、悔しさの中でちゃんと相手を認めてしまうんですよね。
このあたり、京都伏見編で散々“フェイズ”に苦しめられてきた木利屋が、自分の意志で走ることを取り戻した後だからこそ出てくる余裕なんだろうなと感じました。
京都伏見というチーム、あらためておさらいしておこう
今回ここまで大きくクローズアップされた木利屋ですが、彼はあくまで京都伏見というチームの一員に過ぎません。
御堂筋を絶対的なエースに据え、切り札クライマーの岸神、隊列を支えるアシストの船津、未知数の新戦力・八丁堀、そして兄の雪辱を狙う水田——京都伏見は個性豊かなメンバーが「フェイズ」という設計図のもとで噛み合う、戦略と執念が同居するチームです。
木利屋がこれまで背負ってきたもの、そして御堂筋との微妙な距離感をより深く味わうためにも、このタイミングでチーム全体の役割分担をおさらいしておくのがおすすめです。
誰がどんな脚質・役割を持っているのかを頭に入れておくと、山岳ラインでのそれぞれの動きの意味が、より鮮明に見えてくるはずです。
山岳賞争いの決着より気になる、木利屋の“晴れやかな顔”
今回の白眉はやっぱりここです。
山岳賞は獲れなかった、悔しい、そう吐き出したすぐ後に見せる晴れやかな顔。
結果よりも、自分の意志で全力を尽くせたことの方が大事だったという、木利屋の三年間の集大成がここに来て静かに結実した感じがして、ちょっと泣きそうになりました。
去年のリタイア、フェイズへの疑問、そして今年の「チームもフェイズも捨てて山岳賞を獲る」宣言——この一連の流れの着地点として、とても納得感のある表情でした。
まさかの御堂筋回、次号への布石がすごい
そして今回一番驚いたのがラストです。
山岳賞争いの決着だと思っていたら、いきなり御堂筋の内面への問いかけで締められるという、完全に不意打ちの展開でした。
木利屋が「自分がやりたいことは山岳を自分の意志で闘うことだった」と気づいた直後だからこそ、「じゃあ御堂筋の“やりたいこと”は何なんだ」という疑問が生きてくるんですよね。
他人にフェイズを課しながら、一番苦しい部分は自分でやり遂げてしまう御堂筋——このスタンス自体は今までも描かれてきましたが、それを木利屋というチームメイトの視点から、しかも母親の死というワードまで絡めて掘り下げてくるとは思いませんでした。
御堂筋の“変身”と戦績、今のうちに予習しておきたい
木利屋の視点を通して急浮上した御堂筋の内面ですが、正直「そもそも御堂筋って今までどんな戦いをしてきたんだっけ」と記憶があいまいな読者も多いのではないでしょうか(このおじさんもそのひとりです)。
1年目からの数々の異形の変身、勝利への異常なまでの執念、そして亡き母への想い——このあたりの背景を押さえておくと、次号以降で予告されている御堂筋回が何倍も面白く読めるはずです。
過去の戦績と変身の歴史を丁寧に振り返っている記事があったので、気になる方はこちらもあわせてどうぞ。
木利屋が最後に抱いた「お前は何を求めて走っているのか」という問いの答え合わせをする意味でも、今のうちに御堂筋の“これまで”を予習しておくと、次号がより一層楽しみになりそうです。
次号への期待
山岳賞の行方は扉間と六代の一騎打ちに絞られつつも、物語の焦点は完全に御堂筋の内面へと移った印象です。
これまであまり多くを語られてこなかった御堂筋の過去、そして彼が本当に求めているものが、今後どこまで明かされるのか。
木利屋というキャラクターが、まさかここで御堂筋編への“橋渡し役”になるとは予想していませんでした。
来週が待ちきれません!!
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それぞれのチームのIHメンバーや戦績をじっくり知りたい方は → 弱虫ペダル まとめ・一覧
これまでのIHの流れを振り返りたい方は → 過去の最新話一覧

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