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週刊少年マガジン掲載の漫画『盤上のオリオン』で、史上初の女性棋士になった佳澄碧(かすみ あおい)。
初登場(17話)から三段リーグでの茅森月との死闘、そして四段昇段までを、時系列でまとめました。
「佳澄碧は棋士になれたの?」「何話で昇段した?」という疑問にもお答えします。
以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。
※人物の顔画像は、紹介のために作品から必要最小限を引用しています。著作権は新川直司先生・講談社に帰属します。
先に結論:佳澄碧は105話で「女性初の棋士」になった
佳澄碧は第105話で四段に昇段し、作中で史上初の女性棋士になりました。
三段リーグを無敗で勝ち進み、16戦目に勝って昇段を決めています。
最終日は関西勢に2連敗して全勝こそ逃しましたが、最終成績は16勝2敗(113話)。
ライバルの茅森月との直接対決(93〜103話)も、佳澄の勝ちでした。
105話の詳しいあらすじは → 【盤上のオリオン 105話ネタバレ】佳澄碧四段――歴史をぶち破った日
佳澄碧とはどんなキャラクター?

佳澄碧(©新川直司/講談社『盤上のオリオン』第105話より)
| 読み方 | かすみ あおい |
| 初登場 | 第17話(将棋会館。ラストで夕飛に声をかける) |
| 段位 | 三段 → 四段(第105話) |
| 異名 | 飛車氷鶴 |
| お菓子 | ポッキー |
| ネット将棋の名前 | ノベンバー11 |
| 兄弟子 | 天戸蓮耶(六段) |
| ライバル | 茅森月 |
明るいボブに丸眼鏡、口にはいつもポッキー。
奨励会で「女性棋士に最も近い」と言われてきた三段です。
口がとにかく悪い。茅森月を「ドラ猫」と呼び、悪口の応酬は奨励会の名物になっています。
でも、それは表の顔。
先に夢をあきらめた先輩たちの思いを、ひとりで背負って指している棋士でもあります。
同じ時期に奨励会に入った「4人の神童」のひとり(106話)。
残りの3人は、久慈彼方・鞍馬清太郎・二宮夕飛です。
初登場——将棋会館で「帰って来たの?」(第17・18話)
佳澄碧の初登場は第17話のラストです。
意外にも、遅いですね。小さな佳澄が一度だけその前に出てくることはありますが、本格的な登場はここら辺です。
月と一緒に将棋会館を訪れた夕飛に、ペロペロキャンディーをくわえた制服姿の女の子が声をかけます。
「あれ? 夕飛?」
18話で、夕飛が呼んだ名前は「碧」。
しばらく奨励会を休んでいた夕飛に、佳澄はひとこと「帰って来たの?」。
帽子で顔を隠してついてきた月には、こう言い放ちます。
「一般人が入れるのは2Fまで ここから先入れるのは奨励会員だけよ」
これに月が「棋士が何ぼのもんじゃい!!」とキレる。
のちに「ドラ猫」「鶏糞女」と罵りあう二人の、最初の出会いがここです。
アマ竜王戦の会場で「私と指してみる?」(第31・32話)
二人が再び顔を合わせるのは、天童市で開かれたアマチュア竜王戦の全国大会。
優勝して「新女王」になった茅森月の前に、佳澄が奨励会三段として現れました。
夕飛が佳澄に告げた一言が、二人の因縁の始まりです。
「彼女は君だよ 碧」
夕飛にとって、月と佳澄は似た者同士。
それを聞いた月は、佳澄に向かって「史上初の女性棋士になるのは あんたじゃない 私よ!!」と宣戦布告。
佳澄の返しは冷ややかでした。
「でもあんたはアマチュア——」
そして「どちらが上か」確かめるために、アマチュアの新竜王を誘います。
「私と指してみる?」
そして32話で、二人は盤をはさみます。
夕飛のねらいは、守りの意識が薄い月の「のびた鼻」を佳澄に折ってもらうこと。
至高の座への孤高の道にも、伴走者が必要なのだと。
この対局は佳澄の勝ち。
のちに佳澄は「天童でちょっとイラついて泣かせてやったら 奨励会まで追いかけて来やがった」と振り返っています(93話)。
狩房あやめから託されたバトン(第64話)

狩房あやめ(©新川直司/講談社『盤上のオリオン』第64話より)佳澄碧を語るうえで欠かせないのが、関西の元奨励会三段・狩房あやめです。
9歳の佳澄に出会ったあやめは、その強さに惚れこみます。
女性初の棋士の誕生は、関西の悲願でした。
けれど、あやめ自身は三段リーグを抜けられず、将棋をやめることを決めます。
「まだやれます」と引き止める佳澄に、あやめは泣きながら打ち明けました。
「カラッポやねん」
そして、こう言い残します。
「後はあんたに託したで」
小さな佳澄は「一番になりたい」だけでした。
その願いに、先輩の夢が重なった瞬間です。
期待されるのも、何かを託されるのも、本当はガラじゃないのに——。
あやめの涙がつらすぎて、おじさんはこのページで手が止まりました。
三段リーグ——12勝0敗の「パーフェクト」(第92・93話)
三段リーグ、佳澄は開幕から負けなし。
92話の時点で12勝0敗です。
この回、佳澄は兄弟子の天戸と指しながら、スマホでもネット将棋を指していました。
相手は「タケノコ」こと夕飛。夕飛は月の「佳澄対策」の相手をしながら、佳澄とスマホで指していたのです。
天戸は佳澄を「マイグリーン」と呼びます。
碧=青緑、だから「俺の緑」。佳澄が嫌がるのも納得です。
93話で13勝0敗。
周りの奨励会員は「今の佳澄はパーフェクト」「プレッシャーなんて感じてない」と噂します。
でも、本人の心の中は違いました。
「プレッシャーは感じている」
そして、10勝3敗で追いかけてくる茅森月を思い、こうつぶやきます。
「あやめさんもこうだったのかな」
茅森月との死闘(第93〜103話)
14戦目、13勝0敗の佳澄と10勝3敗の茅森月。
昇段と「女性初の棋士」を争う直接対決です。
月の木村美濃と、佳澄の「クツなめろ」(94〜96話)
対局前から佳澄は「クツなめろクツなめろクツなめろ」。毒舌は全開です。
月が選んだのは、夕飛に教わった古い囲い「木村美濃」。
佳澄はすぐに見抜きます。
「なりふりかまわず私を倒しに来たか」
月の8六角を見て、佳澄は認識を改めます。
アマ竜王戦の頃の「ひよっこ」ではない。
「運命の敵」だと。
「歩手裏剣」と「だが燃える」(97・98話)
佳澄は笑いながら歩を放つ「必殺 歩手裏剣」で揺さぶります。
でも月は乗ってこない。
「なんてめんどくさい奴を作り上げてんのよ」と夕飛に毒づきつつ、
「だが燃える」
98話では、月の守りに押されて「身震いするほど強い」と認めてしまいます。
残り時間は月20分、佳澄わずか5分。
天戸が語る「柵(しがらみ)こそ強さ」(99話)

天戸蓮耶(©新川直司/講談社『盤上のオリオン』第95話より)佳澄が追いつめられる中、兄弟子の天戸が語ります。
佳澄は束縛を嫌い、自由を好む子。
けれど、女性棋士への期待、注目、やっかみ——彼女には常に柵がつきまとう。
その柵は、先人たちから受け取ったバトンだ。
「月が満ちるように とうに時は満ちている」
天戸は、佳澄は負けないと言い切りました。
一分将棋からの大逆転(100〜103話)
持ち時間を使い切った佳澄は、ノータイムで指し続けます。
月の考える時間が、そのまま佳澄の考える時間になる。
100話、7八飛成で劣勢をひっくり返し、
101話、4八金で「ようやくつかまえた 茅森月」。
102話では、あやめの言葉を思い出し、心の中で叫びます。
「負ける理由はない だけど 負けられない理由がある」
「私は残夢の上に立つ」
やめていった仲間たちを、誰も見たことのない地平線へ連れていく——。
そして月に向けた言葉が「すべてを捧げて 追いかけてこい」です。
103話、決め手は夕飛いわく「碧らしい妙手」の3二金。
秒読みの中、月は盤ではなく佳澄に言いました。
「私があんたに勝つまで 勝ち続けて 佳澄碧さん」
佳澄の答えは、ひとこと「はい」。
ここで14勝0敗。
対局のあと、佳澄は夕飛に「ドラ猫のフォローよろしく」と頼みます。
「ドラ猫は敵じゃないわ」「彼女は私だって」
31話で夕飛が言った言葉を、今度は佳澄が口にしたのです。
女性初の棋士へ——「みんなの一手」(第104〜106話)
104話、月に勝った直後の15戦目にも勝って15勝0敗。
そして105話、16戦目。
指した一手に、これまで関わった人たちの顔が重なります。
「この一手はみんなの一手」
対局相手の「おめでとうございます 佳澄碧四段」に、佳澄は「はい」。
佳澄碧、四段昇段。史上初の女性棋士の誕生です。
曽我部たちに胴上げされ、記者が探し回る中、本人は神社でひとり軽やかに踊っていました。
「みんな見ててくれたかな」
関西では、あやめが叫びます。
「ようやった!! ようやったで碧!!」
「女だって棋士になれるんや」——その声は、喜びと悔しさが混ざっていました。
106話では、クレープやケーキを口に詰め込まれてお祝いされる佳澄の姿も。
清太郎は「佳澄碧は強い 女性うんぬん関係なく」と認めつつ、
これまで佳澄に93回おごったことを明かし、プロの舞台でのリベンジを宣言しています。
三段リーグ最終日——全勝はならず(第108・113話)
昇段を決めたあとの最終日。
108話では、ポッキーを背中に積まれて「はうっ!?」となる佳澄が見られます。
七尾には「佳澄姉」と呼ばれ、「エセ関西人」と返す。いつもの毒舌です。
113話、最終成績は16勝2敗。
関西勢が「全勝阻止や!!」と盛り上がる中、佳澄は全勝記録に興味がなかった様子。
気にしていたのは、夕飛たちの対局の行方でした。
佳澄碧の名言ベスト5
- 「そうか私は 彼女との対局を楽しみにしてたのか」(92話)
- 「ようやくつかまえた 茅森月」(101話)
- 「負ける理由はない だけど 負けられない理由がある」(102話)
- 「すべてを捧げて 追いかけてこい」(102話)
- 「この一手はみんなの一手」(105話)
名場面をもっと見たい方は → 【盤上のオリオン】名場面・名セリフ集まとめ
佳澄碧のよくある疑問
佳澄碧の初登場は何話?
第17話のラストです。将棋会館で夕飛に「あれ? 夕飛?」と声をかけます。
茅森月と初めて顔を合わせるのは18話です。
佳澄碧は棋士になれた? 何話?
なれました。第105話で四段に昇段し、作中で史上初の女性棋士になっています。
茅森月との対局はどっちが勝った?
三段リーグ14戦目の直接対決(93〜103話)は、佳澄碧の勝ちです。
序盤から中盤は月が優勢でしたが、一分将棋の佳澄が7八飛成から逆転しました。
その前のアマ竜王戦のあとの対局(32話)も、佳澄が勝っています。
狩房あやめとの関係は?
関西の先輩で、元奨励会三段。
9歳の佳澄の強さを見抜き、自分が棋士になれずにやめるとき「後はあんたに託したで」とバトンを渡しました(64話)。
夕飛との関係は?
同じ時期に奨励会に入った「4人の神童」の仲間です。
ネット将棋では「タケノコ」(夕飛)と「ノベンバー11」(佳澄)として指しあう仲。
佳澄は夕飛に何かとクレープをおごらせています。
兄弟子は誰?
天戸蓮耶六段です。異名は「貴公子」。佳澄を「マイグリーン」と呼びます。
佳澄碧 登場話まとめ
| 話数 | 内容 |
|---|---|
| 第17話 | 初登場。将棋会館で「あれ? 夕飛?」 |
| 第18話 | 月と初対面。「一般人が入れるのは2Fまで」 |
| 第31話 | アマ竜王戦の会場で再会。月の宣戦布告に「私と指してみる?」 |
| 第32話 | 茅森月と対局し勝利 |
| 第64話 | 狩房あやめとの過去。「後はあんたに託したで」 |
| 第87話 | ネット将棋の名前は「ノベンバー11」 |
| 第92話 | 三段リーグ12勝0敗。天戸の「マイグリーン」 |
| 第93話 | 13勝0敗。茅森月との直接対決へ |
| 第94〜98話 | 木村美濃、歩手裏剣、「だが燃える」 |
| 第99話 | 天戸「柵こそ佳澄碧の強さ」 |
| 第100話 | 7八飛成で大逆転 |
| 第101話 | 「ようやくつかまえた 茅森月」 |
| 第102話 | 「私は残夢の上に立つ」 |
| 第103話 | 3二金で勝利、14勝0敗。「彼女は私だって」 |
| 第104話 | 15戦目も勝って15勝0敗 |
| 第105話 | 16戦目に勝利、四段昇段。史上初の女性棋士に |
| 第106話 | 祝福と、清太郎の「93回おごった」 |
| 第113話 | 最終成績16勝2敗 |
まとめ——佳澄碧は「託された」棋士
佳澄碧をひとことで言うなら、「一番になりたかった子が、みんなの夢を連れていく棋士になった」です。
最初は、ただ一番が好きなだけでした。
そこにあやめのバトンが乗り、天戸の言う「柵」になった。
それでも佳澄は、その重さを強さに変えて、16勝を積み上げました。
そして茅森月という「運命の敵」が、佳澄をさらに強くした。
プロになった佳澄の前には、久慈彼方、そして清太郎が待っています。
「私があんたに勝つまで勝ち続けて」という月との約束も、まだ終わっていません。
これからも佳澄碧から目が離せない——おじさんはそう思っています。
続きは漫画で。佳澄と月の対局は、ぜひ絵で味わってほしいです。
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